第三百五十一話 ソーサラーとしてその二
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「これからね」
「テキサス州の統一にですか」
「動くわ」
そうするというのだ。
「これからね」
「具体的にはどうされますか」
「そうね、この街にも市長さんがおられるわね」
「はい、市庁舎に」
「じゃあそっちに行ってね」
その市庁舎にというのだ。
「会ってね」
「そうしてですね」
「お話して、まずはヒューストンからよ」
「統治をはじめられますか」
「そうするわ、そしてね」
そのうえでというのだ。
「さらにね」
「さらに?」
「ええ、そこから勢力を各だしさせて」
そうしてというのだ。
「このテキサス州を統一してよ」
「統治されますか」
「そうするわ。ではね」
「コーヒーを飲み終わりましたら」
「行って来るわ」
マスターに答えた。
「早速ね」
「ではお願いします」
「ええ、正直これからどうしようか」
デリーロはそのコーヒーを飲みつつ話した。
「何も考えてなかったけれど」
「当店に入って」
「それでね」
「答えが出ましたか」
「そうなったわ」
マスターに笑顔で答えた。
「嬉しいことにね」
「それは何よりです」
「考えるにしてもきっかけがないと」
そうでなければというのだ。
「何も出来ないわね」
「そうですね」
マスターもその通りだと応えた。
「何もなし、何も起こらずでは」
「考えられないわね」
「ええ、それであたしはこの世界に来て」
そうしてというのだ。
「目にこのお店が入ってね」
「入ってですね」
「それからね」
「私のお話を聞かれて」
「それで考える様になったわ」
そうなったというのだ。
「あたしもね」
「星の方も何もないとですね」
「それこそね」
「何もですね」
「考えられないわ」
そうだというのだ。
「本当にね」
「それではこのお店に来られて」
「よかったわ、コーヒーも美味しいしね」
「紅茶にも自信がありますが」
「レモンティーね」
「左様です、アメリカですので」
「あたし実はそっちも好きだから」
レモンティーもというのだ。
「いただくわ、ただこの世界のアメリカでも」
「紅茶はですね」
「レモンティーなのね」
「そうです」
まさにというのだ、マスターは笑って起きた世界のアメリカの紅茶事情を話すデリーロに対して答えた。
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