第八幕その十
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「おばさんとおじさんはカンザスにいた時からでしょ」
「家族だからね」
「お父さんとお母さんのいない私にのね」
その自分にというのです。
「お父さんとお母さんになってくれたでしょ」
「だからなの」
「いつも優しく愛してくれて」
カンザスにいた時はというのです。
「今もね」
「優しくしてくれているから」
「だからね」
それでというのです。
「感謝してね」
「優しくしてくれるのね」
「そうなの、それで舞台は」
「凄く満足しているわ」
おばさんはにこりと笑って答えました。
「心からね」
「そうなのね」
「最高の舞台よ」
こうも言うおばさんでした。
「本当にね」
「そう言ってくれるなら何よりよ」
ドロシーはまたにこりとなって応えました。
「私もね」
「そうなのね」
「ええ、もうすぐクライマックスだから」
「探しものが見付かって」
「大団円よ」
そうなるというのです。
「その時もね」
「観るのね」
「これからね」
笑顔で言うのでした、そしてです。
舞台の包青天さんは見事探しものを見付けだして頼んできた人にその探しものを渡しました、こうしてです。
舞台は終わりました、そして皆でお昼のお店に入って今度は火鍋を注文しました。そうして食べるとです。
「どうかしら」
「辛いです」
まずはカルロスが答えました。
「それも滅茶苦茶」
「いや、凄い辛さですね」
恵梨香はお顔を真っ赤にして言います。
「これはまた」
「火鍋ってこうなんですよね」
神宝は汗をかいています。
「物凄く辛いんですよ」
「唐辛子の辛さが凄くて」
それでと言うジョージでした。
「本当に火みたいです」
「しかも熱いですから」
ナターシャは鍋のこのこともお話しました。
「余計に刺激的ですね」
「けれど美味しいよ」
トトはお鍋の中にあったスライスされた羊肉を食べて言いました。
「この辛さがね」
「いいんだよね」
「実際のところね」
「物凄く辛いけれど」
「この辛さがいいんだよね」
「かえってね」
「そうだよね」
トトはカルロス達五人に応えました。
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