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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人)改 再構築
0部 転生
序章 俺の人生がこんなふうに変わるとは思わなかった。
夢のような本当の話
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 誰もが夢見る話だろう。
あの世界に行けたら、イケメンであったり、お金持ちであったり。また女性であれば、あんな能力があったらとか、妄想することもある。誰もがそう思っているかと言えば、俺自身はそうだった。
だけど、それが現実になったら… 俺の人生はきっと変わるだろう。
そう思う人も多いのではないだろうか。

 今現在、俺は真っ白な部屋にいる。ここはどこかはわからないが、俺の服装は上下ともに白い服を着ている。まるで病院に入院しているかのようだ。頭に白い鉢巻をつけたら、あの世の人の仲間入りかもしれない。飾り気のないベッドで目が覚めた。

 まるで病院と思ったのは、ここに入り口が見当たらないからだ。普通、部屋には出入口があるはずなのに、それが見えない。まさか、拉致されたのか。とは言っても、何にも取り得のない俺だ。人脈も金も何もない俺なんかを拉致しても得るものはないだろう。あれ、日本人って人気があったっけ? でも、それは、日本人女性だったよな?

 記憶ははっきりしている。名前は池田丈、年齢は40歳、性別は男性。周囲からはジョーと呼ばれているが、まぁここでは割愛してみよう。ここまでの記憶は大丈夫だ。ここにいても暇だから、少し時間もあるみたいだから、現状を把握するために思い出せる範囲でいいから思い出してみよう。何かきっかけがあるかもしれない。そして、ここから脱出しないとな。いつまでもこんな得体の知れない場所にいたくない。本当に、この年になると慌てなくなるな。

 えっと、派遣で仕事をしていたが、40歳の境目になって、勉強がしたくなって大学を目指していた。そして今日、大学の合格発表があって見に行ったんだな。無事、大学には受かっていた。

 歓喜の雄たけびを上げて周囲に冷ややかな目で見られたのは恥ずかしかった。なにせ、20代前後の若者が多い中、おっさんの吠え声。穴があったら入りたい心境だったな。久しぶりに赤面したよ。あまりの嬉しさに浮かれて帰る途中で、自分に祝杯をするために、コンビニで買い物をしようとしたところで、周囲が騒がしかったから野次馬をしに行ったんだった。これが間違いだったのかもしれない。でも、あの場面に差し掛かったら誰でも行くんじゃないかな。

 見物を見たら、刃物を持った怪しいおっちゃんが、幼女に向かって刃物を振りかざしていたから、無意識に体が動き、幼女をかばった。そのまま俺はナイフに刺されてしまった。でも、首相撲をしながら膝蹴りで相手の腹を何度も打ちつけたんだけれども…

 あれ? そこからの記憶が途切れてる? そんなことを考えていたら、前の方が視界が揺らぐ?


 目の前に怪しい白い爺さんが、どこから入ってきたのが分からないが入ってきた。確かにいなかったはず。

「爺さん、ここは一体どこなんだ?」
「動じておらん
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