第七百五十三話 文豪で色豪その十一
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「人によっては病気の場合があるからね」
「もう中毒になってるのね」
「どんな遊びもだけれど」
のめり込むとはそうしたことである、人によってはもうそれから離れられなくなってしまうこともあるのだ。
「中毒になればね」
「それなしではいられなくなって」
「デュマさんもね」
「女遊びはなのね」
「この時代でもね」
「風俗とかでもなのね」
「のめり込んでるかもね」
こう言うのだった。
「若しかしたら」
「そうなのね」
「ええ、ただ小説読んでると」
デュマのそれをだ。
「女好きって感じはね」
「しないわよね」
ジョーもそれはと応えた。
「確かに」
「そうよね」
「冒険とかスリルとかね」
「三銃士もモンテ=クリスト伯もね」
「エンターティメント性強くて」
「娯楽作品よね」
「子供が読んでも面白い」
そうしたというのだ。
「活劇系ね」
「痛快な」
「魔女とか悪巧みする大臣が出て」
「友情もあってね」
姉妹で話した。
「そうした感じよね」
「女好き要素ってね」
「ヒロインは出ても」
「ないわね」
「どうもね」
「作者さんと作風が違うわね」
「そうしたことあるわね」
ベスも言ってきた。
「結構」
「ええ、作風が痛快でもね」
「ご本人は違うとか」
「あるわよね」
ジョーはベスにまさにと応えた。
「やっぱり」
「そうよね」
「それでデュマさんもね」
今話しているこの作家もというのだ。
「そうしたタイプということね」
「女好きの豪遊する人で」
「けれどね」
「作風は少年漫画みたい」
「そういうことね」
「少年漫画よね」
ベスはあらためて言った。
「あの人の作風って」
「友情と勝利があるからね」
「努力もよね」
「敵もいてね」
「昨日の敵は今日の友だったり」
「謎の敵が出たり」
轍仮面がそうである。
「王様も王妃様も出て」
「少年漫画よね」
「陥れられて」
そうした展開もあってというのだ。
「そこで思わぬ人に出会って」
「それで色々学んで」
「そうして脱出して復讐したりね」
「少年漫画よね」
「デュマさんの作風ってね」
「けれど作風と違って」
少年漫画の様なそれとはというのだ。
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