第93話 鈴の音
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上げますよ」
「ええっ!?……ゴクッ」
リィンはエマに同意を求めたが逆にハーレムに入ってもよいと言われて驚いた、そしてエマの大きな胸を見て唾を飲みこんだ。このスケベ。
「リィンってば本当におっぱい好きだよね」
「私の胸もよく見てるからな」
「リィンさん、可愛いですね♪」
「い、いやそんな事……エマもからかわないでくれ!」
リィンはわたしのジト目にたじろぎラウラの呟きに冷や汗を流した。そして可笑しそうに笑うエマに溜息を吐いてそう言った。
「ふあぁぁ……眠くなっちゃった」
「なら少し仮眠を取ったらどうだ」
「ん、そうするね」
わたしはリィンの膝に行くとすっぽりと収まるように座り込んだ。
「ここが一番好き……」
「寝づらくないのですか?」
「猟兵は何処でも寝られるように訓練してるから平気……」
「いや、そんな直に寝られるのはそなただけだと思うぞ」
「んみゅ……褒めてくれてありがとう」
「誉めてないぞ、まったく……」
わたしはリィンの暖かさを堪能してるとエマが寝づらくないかと聞いてきたので訓練をしてるから平気だと答える。
でもラウラがそんなにすぐに寝れるのはわたしだけと言ったのでお礼を言った。するとラウラは困ったように笑みを浮かべていた。
もう限界だね、わたしはリィンの腕の中で眠りについた。お休み……
―――――――――
――――――
―――
朝になってわたしはオリビエに起こされて目を覚ました。
オリビエが何か楽しそうにしていたので周りを見て見るとリィンの右腕を抱き枕にして眠るラウラとリィンの肩に寄り添って寝てるエマがいた。
そしてそんなわたし達をカメラで写真を撮るオリビエ、後で1枚加工してもらっておこう。
因みに後でバレたのかリィンに追いかけまわされるオリビエがいたらしいよ。
その後は合流したエステル達の持ってきてくれた朝ご飯を食べていよいよエマの捜索魔法を使う時が来たの。
「それではアイナさん、昨日お願いしたモノをいただけますか?」
「ええ、これでいいかしら?」
「はい、この大きさなら問題ありません」
エマはアイナからロレント地方が描かれた大きな地図を貰った。
「もう一度確認しますがこの地図は使えなくなっても問題無いですか?」
「予備はいくつかあるから平気よ。でも何をするの?」
「こうするんです」
エマは机の上に防水用のシートを広げるとそこに貰った地図を置いた。そして昨日月光草と犯人の歯形が付いた果物を入れた魔法薬をゆっくりと地図に垂らしていく。
「地図を濡らしちゃうの?」
「はい、こうして
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