第八幕その二
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「南、カドリングの朱雀と北、ギリキンの玄武でね」
「そして西、ウィンキーの白虎だね」
「そうなっているわね」
「その白虎がね」
「特に人気でね」
「中華街でもね」
「虎は人気だよ」
「アメリカで虎といえばジャガーね」
こう言ったのはエマおばさんでした。
「あの生きものね」
「ライオンといえばピューマだね」
ヘンリーおじさんも言います。
「そうだね」
「オズの国にもどちらの生きものもいるけれど」
「本来の虎やライオンもいてね」
「今も実際に一緒にいるわね」
「そうしているね」
「オズの国の生態系は外の世界と違うのよ」
ドロシーがここでまたお二人にお話しました。
「本当に色々な生きものがいるのよ」
「ジャガーやピューマがいて」
「虎やライオンもいるんだね」
「そうなの、リョコウバトもいるし」
丁度上を飛んだ青い鳩達も見て言いました。
「オオウミガラスもステラーカイギュウもドードーもいるのよ」
「リョコウバトね」
おばさんはその鳩の名前を聞いてしんみりとなりました。
「私達が若い頃なんてね」
「お空を埋め尽くす位にいたよ」
おじさんも言います。
「物凄い数だったよ」
「そうよね」
「けれどオズの国ではいても」
「外の世界では」
「まだいるという噂はあるから」
ドロシーはお二人にフォローする様にしてお話しました。
「だからね」
「諦めない」
「希望を持つことだね」
「そうしましょう、それじゃあね」
お二人にあらためて言いました。
「今日の午前中はね」
「中華街ね」
「そちらに行くんだね」
「そうしましょう」
こうお話してでした。
皆で街の中にある中華街に行きました、そこは中華風の建物が左右に並んでいて赤い門があってです。
漢字で何かと書かれていてアジア系の人達が色々なものを売っていて催しを行っています。その中を歩いてです。
カルロスは笑顔になってです、こうしたことを言いました。
「この雰囲気がいいよね」
「いるだけで楽しいよね」
神宝がにこにことして応えます。
「中華街って」
「うん、アメリカにも日本にもあってね」
ジョージもにこにことしています。
「僕達が今暮らしている神戸にもあるけれど」
「オズの国にもあるのが嬉しいわ」
まさにと言う恵梨香でした。
「それも沢山の街にね」
「関羽さんや孫悟空さんを思い出すわ」
ナターシャはオズの国にいるこの人達のことを思い出しました。
「あの人達の絵やお人形も売られているし」
「関羽さんは中華街ではスーパースターよ」
ドロシーは五人にお話しました。
「関帝廟もあってね」
「中華街には絶対にありますよね」
「関羽さんを祀っていますね」
「それでこの中華街にもある
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