第十七話 沖縄に集結その十一
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「私も」
「それはいいことだな」
「俺達もそうしないとな」
「さもないとな」
アキャンバーも言ってきた。
「本当に何時か駄目になるからな」
「そうした組織は」
「ああ、俺達にしてもな」
メタルエーに応えて話した。
「兵や民のことは考えてな」
「やっていくことですね」
「だから蛸料理をな」
「兵達にも振る舞いますね」
「同じものをな、そうしよう」
「何かだ」
ギルはここでこんなことを言った。
「軍隊では士官と兵隊で食うものが違うところもあるらしいな」
「その様だね」
「どうもな」
モルボレロとアイスロンドが応えた。
「海軍がそうだな」
「かつてのね」
「イギリス海軍がそうでな」
「日本もな」
「そういうことはもうだ」
ギルは二人の話を受けてあらためて言った。
「なしということでな」
「やっていくか」
「皆同じものを食うか」
「そうしていくぞ」
「同じものを食べないとね」
ソノナも言うことだった。
「つながりがなくなってね」
「兵達もどうして俺達がいいものを食うかとな」
ギルはソノナにも応えて話した。
「思って士気にも関わりかねない」
「そうね」
「それでは満足に戦えず」
「負けるわね」
「地球の海軍の考えは知らない」
「何でもだ」
ソノヤが言ってきた。
「昔は士官は貴族だった」
「それでか」
「兵士は平民でだ」
「階級か」
「そして船の中で住む区画も違ってだ」
このこともあってというのだ。
「そうなっていたらしい」
「成程な、だが俺達は共に戦うのだ」
ギルはソノヤに応えて言った。
「戦場でな」
「どちらかと言うと陸軍か」
「陸軍は同じものを食っているな」
地球の軍隊でもとだ、ギルはこのことを確認した。するとすぐに蛾眉がギルに対して言ってきたのだった。
「ああ、そうだよ」
「やはりそうか」
「食堂の場所が違ってもな」
「食うものは同じだな」
「自衛隊を見てもな、今じゃ日本では海の方でもな」
「海上自衛隊か」
「同じものを食ってるぜ」
こうギルに話した。
「別のものじゃなくてな」
「なら尚更だ、兵達もだ」
「俺達と同じものを食うな」
「蛸もな、酒もだ」
こちらもというのだ。
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