第十七話 沖縄に集結その七
[8]前話 [2]次話
「彼等の多くは食べないな」
「蛸をなのね」
「烏賊もな、それに生のものもな」
マーダッコに刺身や寿司の話もした。
「食べない人がな」
「多いのね」
「食べても珍しいものを食う感じだな」
「そうなの」
「日本だとな」
この国ならとだ、ネロも言ってきた。
「普通でもだな」
「他の国では違うことが多い」
モルクも言ってきた。
「そうであるな」
「そうですね、日本でずっと活動してわかったのですが」
グリッタも話に入って来て言った。
「日本は実に色々なものを食べ」
「海のものをですね」
「特にですな」
「あらゆるものを食べます」
「戦隊には結構イギリスやフランスから人が来ていますが」
マッジョは考える顔で言った。
「フランス人は少しでも食べる人がいるそうですが」
「イギリスは違う様だな」
「そうですね、ですが彼等は」
戦隊のイギリスから来た面々はというのだ、ヨーグルトや加藤といった面々を思い出しそのうえでグリッタに話した。
「食べる様ですね」
「それも平気でな」
「その辺りは日本に馴染んでいるということですね」
「そうだな」
「勿論私達もです」
マッジョは自分達のことも話した。
「普通にです」
「蛸を食ったりするな」
「烏賊もですね」
「そうだよな」
「有明の方さんだけでなく」
「あたいはどうもね」
他ならぬマーダッコはどうにもという声だった、その声で言うのだった。
「共食いになりそうだけれど」
「美味いぞ」
有明他の方がまたマーダッコに話した。
「蛸もそう」
「そうなんだね」
「だからじゃ」
それでというのだ。
「お主さえよかったらな」
「食っていいんだね」
「しかもお主の星の蛸と地球の蛸は同じか」
「種類としてだね」
「お主は腕も足もあってじゃ」
そうしてというのだ。
「喋ることも出来る、蛸から進化した人とな」
「あたいは言えるんだね」
「そうであろう」
「そうなんだね」
「だからじゃ」
そうであるからだというのだ。
「お主もじゃ」
「蛸を食っていいんだね」
「共食いにはならぬ」
決して、そうした言葉だった。
「それを言えば人は猿を食えぬぞ」
「猿って食べられるのかな」
ヨドンナは有明の方のその言葉に首を傾げさせた。
「どうなのかな」
「食べられますぞ」
晦がヨドンナに答えた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ