第十七話 沖縄に集結その六
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「出来るだけな」
「迂闊なことはしないで」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「戦おうな」
「そうだね、彼等も数が多いしね」
「それなら尚更だな」
「その通りだな、思えば俺達はこれまで迂闊な作戦でだ」
イカーゲンが言ってきた。
「数多くだ」
「負けてきたな」
「そうだからな」
ヤーブンに話した、
「それでだ」
「慎重にいくか」
「そうしていこうな、まあ戦いはな」
イカーゲンは楽しそうにこうも言った。
「俺も好きだけれどな」
「あたいもだよ、腕が鳴るよ」
マーダッコはイカーゲン以上に楽しそうだった。
「さあ、どうして戦おうか」
「そういえばお主腕があるのう」
有明の方はそのマーダッコに言った。
「そうであるな」
「それがどうかしたのかい?」
「いや、蛸であるからのう」
だからだというのだ。
「腕があるのじゃとな」
「いや、それは地球の蛸だろ」
「お主はまた違うのじゃな」
「そうさ、そのことはね」
マーダッコはさらに話した。
「よくわかっておいてくれよ」
「それではのう」
「それと地球の蛸はよく食われるけどね」
マーダッコはこんなことも言った。
「よく見たら日本が殆どだね」
「うむ、他の国では然程食さぬ」
有明田の方もそれはと答えた。
「これがな」
「そうだよね」
「ちなみにわらわも蛸は好きでじゃ」
「この前あんたたこ焼き食ってたね」
「刺身もお寿司のネタも酢だこも好きじゃ」
「茹で蛸もだね」
「揚げてもよい、蛸はいいものじゃ」
「おでんに入れてもいい」
ソノヤも言ってきた。
「蛸はな」
「あたいのお仲間は日本じゃ色々な食われ方してるんだね」
「しかも美味い」
ソノヤはマーダッコに答えた。
「実にな」
「そうなんだね」
「俺も刺身は好きでな」
蛸のそれのというのだ。
「酢だこ、茹でダコ、唐揚げもおでんもいいしだ」
「あとたこ焼きだね」
「それも美味いからな」
「好きなのね」
「食って後悔はしない」
「確かに美味いよな、蛸は」
テッキュウも言ってきた。
「色々な料理に使えてな」
「そうだな」
「烏賊も美味くてな」
そうしてというのだ。
「蛸もな」
「美味い」
「ああ、どっちもな」
「確かに。しかし日本には外国人も多いが」
エンドルフはそれでもと話した。
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