暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
四人で紡ぐ物語◆ヒースクリフの謎
第三十三話 師匠vs弟子
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ことですよね」
「そうだね。システムのバグを知っているのか、あるいはゲームマスターだったけどプレイヤーと同じくこの世界に囚われちゃったとか。黒鉄宮の石碑に名前が載ってるからプレイヤーだってことは確かだけど、警戒するに越したことはないと思うな」
「そうですね。ヒースクリフさんのことは考えても分からなそうですし。あんまり警戒しすぎて逆に怪しまれるのも危ないと思いますけどね」

 あ、とシリカが驚きの声を上げた。
「あの二人、ミズキさんとアイリアさんですよね」
 シリカの示す先には二人のプレイヤーが並んで歩いていた。手を繋いで歩いている。とても仲が良さそうだ。
「あいつら……いつの間にあんな関係に。お兄ちゃんは許可した覚えがないぞ」
「ほんとですね、ってなんでマルバさんの許可がいるんですか」
「いや、一度言ってみたかっただけ。帰ったら思いっきりからかってやろう」
「ダメですよ、マルバさん。ちゃんとお祝いしてあげましょうよ」
「いいや、シリカ。忘れちゃいないでしょ? 僕達だってさんざんからかわれたんだから、今こそ復讐の時……」
「なーに言ってるんですか。あの二人だって祝ってくれたじゃないですか。復讐よりお祝いが先でしょう?」
「うーん、それも一理あるね。よし、お祝いのあとでからかってやろう。そうだ、それがいい。絶望を味わうがいいさ、ふっふっふ」
「なんかキャラ変わってませんか……」

 マルバたちは小走りで前の二人に追いついた。ミズキたちはマルバとシリカに気づくと慌てて繋いでいた手を離す。マルバとシリカは大声で二人を祝福し、彼らは恥ずかしそうに、しかし嬉しそうに笑った。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ