第8話:仇を恩で返す(?)
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ムは今度こそ勝ちを確信したが、困り果てて混乱したのは、3匹のドッペルゲンガーの方だった。
「あれ?……どう言う事だ?」
アムが様子を観て視ると、ドッペルゲンガーの前にメタモンがいた。
「何で?アイツに化ければいいだけじゃん?」
メタモンの事を知らないアムは単純にそう思った。
だが、ターゲットに変身するドッペルゲンガーにとってはメタモンの能力は非常に厄介だった。
なにせ、メタモンもまた相手のポケモンに変身して相手とまったく同じ技を使うのだ。
お陰で、ドッペルゲンガー達はどっちが本物のグートミューティヒか判んなくなってしまったのだ。
そして、アムもまた、
(マジであの糞女はどれだ?……って!踊るな!腕組むな!シャッフルするな!)
結局のところ、どれが本物のグートミューティヒか判らなくなったドッペルゲンガー同士が同士討ちを始めてしまい、3体のドッペルゲンガーはあっさり全滅した。
(くー!あの糞女……ドッペルゲンガーまで従えていたって言うのぉー!?)
「お……おー……」
不思議な歌を追っていたグートミューティヒの前に、巨大な銀色のゴーレムが出現した。
で、グートミューティヒに追われていた歌の歌い手は……やはりアムだった。
が、今回はどうもグートミューティヒに勝つ自信が無かった。
(メダルゴーレム……あの致命的な弱点さえなければ無敵だそうだが、あの糞女がそれに気付くか否か……)
メダルゴーレムと対峙するグートミューティヒが突然走り出し、メダルゴーレムがそれを追う。
(逃げた?どう言う事……いや、あの糞女は油断出来ん!)
アムの嫌な予感は当たっており、グートミューティヒを追っていたメダルゴーレムが突然苦しみ始めた。
「あー!まさか、見つけたのか!?」
そう、グートミューティヒは自分を囮にし、その間に所有ポケモンを総動員してメダルゴーレムの核である8枚の銀貨を探させたのだ。
メダルゴーレムを倒すには、核である8枚の銀貨を破壊するしかないのである。
メダルゴーレムの核である銀貨はメダルゴーレムの体内には無い。だが、メダルゴーレムが遠出する度に核である銀貨はメダルゴーレムの周辺に転送されてしまうのだ。
そして、メダルゴーレムの核である8枚の銀貨は、グートミューティヒの所有ポケモンの総攻撃を受けて破壊された。
(くーうー!またしてもぉー!)
次はどのモンスターをグートミューティヒにぶつけようか悩むアム。
既に3回も失敗しているので、アムもグートミューティヒの実力を認めるしかないのである。
いや……ツノクジラを加えると4回目である。
そこへ、オーガと呼ばれる『醜悪な醜男』がアムの前にいた。
(オーガって大柄で怪力だけど、粗暴で自分勝手で力任せ……あの糞女に勝てるとは―――)
アムがそんな事を考えていると、オーガ
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