暁 〜小説投稿サイト〜
私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
6-3-1
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
していた。

「あっ あぁー 翠かぁー あっ 翠の友達には珍しく綺麗な人だね 懐かしい感じがした 驚いたよー」と、言いながら、リビングの横にある階段を上って行った。それを、見ていた先輩は

「ごめんなさいね 突然で驚いたでしょ? あの子はね 特異的な子なのよ と言うより ある時を境に突然にね」

「はぁー 特異的?」

「あのね 私達家族が ここに越してきたのは 私が中学3年生になる時だったわ その前は福井の山奥 岐阜との県境に近い所なの ひいおじい様が山の土とかを売って生計を立て出してね 代々 そんな感じで・・・ ある日、大地がね 行方不明になって、村の皆とか警察も町から応援に来て捜索したんだけど、見つからない中、4日後に全身ずぶ濡れで、突然帰ってきたの 裸足だし、腕とか脚も傷だらけだったわ どこに居たんだか、誰が聞いても、何にも答えずでね でも 1週間程経った時 私がお風呂に入って髪の毛を洗っていたら、突然 すっ裸で後ろに立って居るのよ 私 躊躇したんだけど 少し前までは 一緒に入っていたから とりあえず 湯舟に入れって言ったんだけどー ぽつりと (姉ちゃんの背中は糸姫様に似てきれいだ) って・・・ 言い出したのー」

「まっ 待ってください ちょっとぉー 先輩 それって 怖い話なんですか? 本当の話?」

「本当の話ョ お父さんもお母さんも 全部は信じていないけどネ 私も、家族以外に話すのは初めてなのよ」

「そんなのー どうして 私に・・・」

「あのね さっき 大地が・・・糸姫様って・・・わかった?」

「あっ はぁー 突然に・・・」

「そのままなのよ あなたが・・・ 大地が そのことがあって しばらくして 描いていたのよね その糸姫様っていう人の絵 今でも、大地はファイルに挟んで机に貼っているわ そのまんまなの あなたが だからね 私 最初 あなたに出会った時 ドキッってしたのよ どうしてーぇ って」

「そっ そんなのー 偶然でしょ?」と、私は、サーキュラスカートから出ている心なしか震えている膝頭を両方の手で押さえていた。

「・・・ 偶然じゃぁないから あなたに 話しておこうと思ったのよ あなたと 出会ったのも 偶然じゃぁないかもよ 真織ちゃん 福井の方って 知ってる? 関わりある?」

「無いですよー ウチのお父さんの実家は京都の大原だし、母方のおじいさんは琵琶湖の漁師だったし、おばあちゃんの先祖は滋賀と岐阜の県境の山奥だったって言っていたしー」

「ちょっと 待ってよー その 滋賀と岐阜の県境の山奥って福井にも近いのよっ その3つの県境辺りに 夜叉が池ってとこがあるの」

「なんなんですか? その夜叉が池って?」 私が、その言葉を口に出した時、階段の上から、一瞬だけど、さっきの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ