助言する狼・ラルフ大佐の辛口婚活アドバイス
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は十三杯目のテキーラを喉に流し込み、静かにグラスを置く。それから煙草を取り出し、ライターで火を点けた。
「べつに夢を壊してるわけじゃねえ。現実を教えてやってるだけだ。昔っから言うだろう? ウェディングケーキはこの世で最も危険な食べ物である、ってな。そうとわかっててなお結婚したいんなら、俺はもう止めねえ。禁断の果実ならぬ禁断のケーキを食って、憧れの妻子とまやかしの幸せを得る代償に、エデンの園から追放されるがいい」
「やっぱり俺の夢を壊しにかかってきてるじゃないですか! 破壊力を発揮するのは任務中と格闘ゴッコの時だけにしてくださいよぉ!」
声高に抗議したクラークが目を潤ませ、カウンターに突っ伏す。
煙草から上る煙を眺めながら、ラルフは大げさに泣いている相棒を宥めすかした。
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