怒チーム オールキャラ
大切な戦友のために
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。あんな馬鹿高いカロリーの飲み物をバカスカ飲んでたら、そりゃあ太るに決まってるよな」
「ですよね。ところで、なぜウィップと中尉を日干しにできて万々歳なのですか?」
「ああ、それはだな――」
自殺予防になるからだ。
……と言うのも何だか重すぎるような気がして、ラルフは別の言い回しを考える。
「ほら、クラークは筋金入りのインドア派だろ? オフの日は図書室に籠もって読書してるか、コレクションした銃の手入れをしているかのどっちかだ。それじゃ健康に悪いから、たまには飛行甲板に出て、ムチ子と一緒に日に当たる気になってくれて良かったなぁと。そういうことさ」
「なるほど……。日光浴をすれば鬱や自殺を予防できますからね」
レオナの言葉に驚き、ラルフは目を見張った。
どうやら彼女はラルフの意図を正しく理解していたようだ。
「ああ、その通りだ。大事な戦友を、自殺なんかで失うわけにはいかないからな」
「何だかんだ言っても、ウィップのことも大切な部下だと思っているんですね。大佐」
レオナはくすりと笑い、いつになく温かな眼差しをラルフに向けた。
「そりゃまあ……それなりにな」
目を逸らせたラルフはわしゃわしゃと頭を掻き、飲み頃になったカフェ・アメリカーノを呷る。
ラルフにとってはクラークも、レオナも、ウィップも等しく大切に思っている部下であり、決して失いたくない戦友でもあった。
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