第35話
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…”どうやら、その鉄扇は斬る事もできる”みたいだな。」
「あら、まさか”これ”にも気づいていたなんて、相変わらず目敏いわね♪」
フェリに説明をしたヴァンだったがあることに気づくとユエファに指摘し、指摘されたユエファは目を丸くした後ヴァンの目敏さに感心しながら扇の先端に仕込まれている刃を見せた。
「”仕込み刃”とは何気にえげつねぇじゃねぇか。」
「ふふっ、昔から”綺麗な花には棘がある”という諺があるじゃない♪実際マティもそうだし、もしかしたらポーレットにも”棘”があるかもしれないわよ〜?」
「なるほど…………ユエファさんもそうですがマルティーナさんは綺麗な人の上、それぞれの武装に”刃”がありますから、ポーレットさんも実は何らかの戦闘能力があって、武装は”刃”に関するものを身に着けているかもしれませんね!」
「いや、正真正銘民間人のポーレットに戦闘能力なんてねぇし、武装も身に着けてねえからっ!確認も終わった事だし、とっとと片付けに行くぞ!」
仕込み刃を目にして口元に笑みを浮かべたアーロンの指摘に答えたユエファはからかいの表情である推測をし、ユエファの推測を本気で信じている様子のフェリに疲れた表情で反論したヴァンは気を取り直して先に進むように促した。その後先に進み始めたヴァン達は見晴らしのいい場所に出た。
「わぁ…………眺めのいい場所ですね。やっぱり演習向きかと!」
「そればっかだな…………だが、悪くねえ景観じゃねぇか。」
景色を見つめて無邪気な様子で呟いたフェリに苦笑しながら指摘したアーロンは興味ありげな様子で景色を見回した。
「これでも他のエリアよりは整備されているが…………足を踏み外して池に落ちる奴もいるから気をつけろよ。」
「するかっつーの。しかし微妙に詳しいじゃねえか?ま、年寄りの散歩コースにはおあつらえ向きなんだろうが。」
「だれが年寄りだっつの!学生時代エレインと――――――…………」
「ほほう、なるほどなるほど。あの”剣の乙女”とねぇ。クク、確かにあからさまにデートスポットっぽいしなァ?」
「フフ、学生時代だったらデートに使えるお金もあまりなかったでしょうから、きっとデートスポットとして頻?に利用していたのでしょうね♪」
「でーと…………え、え。ひょっとして!ヴァンさんとエレインさんって!」
ヴァンがふと口にしたある言葉を聞き逃さなかった3人はそれぞれ興味ありげな表情を浮かべてヴァンを見つめた。
「(ああもう、面倒くせえ…………)ほら、んなことより見てみろ!」
3人の反応に疲れた表情を浮かべたヴァンは話を逸らす意味も含めて3人に景色に所々見える徘徊している魔獣達に視線を向けるように促した。
「思ったよりいやがる
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