第35話
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ンに軽く頭を下げた後慌てた様子でその場から走り去った。
「ハン……?」
「ど、どうしたんでしょう?随分慌ててましたけど…………」
「いいからとっとと乗りな。夕方までには片付けて戻るぞ。」
アニエスの慌てた様子にアーロンとフェリが不思議がっている中、ヴァンは車に乗るように促した。その後ヴァン達は車で記念公園へと向かい始めた。
〜車内〜
「残念でしたね、アニエスさん。4人揃っての最初の依頼、一緒に対応したかったです。」
「学校――――――いや、”実家”からの連絡みたいだし、仕方ねぇだろ。こういう時に融通が利くのがアルバイトってモンだ。」
「ハン……――――――あの小娘、やっぱ胡散臭ぇな。”ゲネシス”ってのを抜きにしても。」
アニエスが抜けたことを残念がっているフェリにヴァンが指摘すると鼻を鳴らしたアーロンが真剣な表情でアニエスのことについて口にした。
「え……」
「……………………」
アニエスを怪しがっているアーロンの言葉にフェリが呆けている中、ヴァンは真剣な表情で黙り込んでいた。
「そもそも経歴からして眉唾モンだろ。導力器を発売したエプスタインっつったら教科書にも載ってるような偉人だぜ。そもそも――――――”クローデル”ってのも偽名なんだろうが?」
(フウ……警戒心の強さは相変わらずだけど、さすがに警戒しすぎよ………)
「ええっ!?そ、そうなんですか…………?」
アーロンの指摘にアーロンの身体の中にいるユエファが呆れた表情で溜息を吐いている中フェリは驚きの表情で確認した。
「ったく…………無駄に鋭いな。――――――ただの偽名ってワケでもねえんだろ。名乗る時に見せた、後ろめたいようなそれでいて誇らしいような顔…………多分、母方の旧姓あたりだろうな。」
「あ…………」
「ハッ、てめぇもとっくに見透かしてたんじゃねーか。となると、わざわざ隠すほどの大層な”本名”が何かって話だ。クク、考えられるとしたら――――――」
ヴァンの推測にフェリが呆けている中アーロンは鼻を鳴らした後意味ありげな笑みを浮かべてある推測を口にしようとした。
「ちょ、ちょっと待ってください。よくわかりませんが…………それ…………アニエスさんが明かさずにいること、ですよね?えと、あんまり踏み込むのも…………」
するとその時フェリが声を上げてアーロンが口にしようと続きを制止した。
「イイ子ぶってんじゃねーよ、チビ。お前だって気になんだろうが?ヨロシクやってきた”仲間”にもなんで明かしてねぇのかってなァ?」
「…………そ、それは……………………」
「やれやれ――――――らしくねぇな、”麒麟児”。”小娘”の事情に
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