第七百五十三話 文豪で色豪その六
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「それでたまに偉くなったりするわね」
「変に人気が出てね」
「そうよね」
「こんな人は人気があってもね」
「お姉ちゃんは駄目で」
「もう眉を顰めさせて」
実際にそうして言うメグだった、そこには強烈な生理的嫌悪感が露わになっていてそのうえで言うのだった。
「近寄りたくもないわ」
「そこまで嫌いよね」
「デュマさんは女遊びと」
「贅沢ね」
「贅沢はいいけれど」
連合でよしとされているそれはというのだ。
「けれどね」
「女遊びね」
「浮気なんてものじゃないわね」
「一度に何人もだったから」
同時に複数の女性と関係を持っていたのだ。
「まさに酒池肉林だったのよ」
「絶対に無理よ」
メグは言い切った。
「本当にね」
「そうよね」
「それでもお付き合いしたいって女の人いるかしら」
首を傾げさせてだ、ベスは言った。
「そうそう」
「創作じゃ常だけれどね」
ジョーはベスにすぐに応えた。
「所謂ハーレムね」
「男の人が主人公で」
「ヒロインは何人もいてね」
「その主人公いつも囲んでるわね」
「小説でも漫画でもでね」
そうした設定はよくあってというのだ。
「ゲームやアニメでもね」
「よくあるのね」
「声優業界的にもいいしね」
「声優さんの?」
「だって声優さんって女の人多いでしょ」
ジョーはベスにそれでと答えた。
「男の人少なくて」
「そういえばそうね」
ベスも言われて頷いた。
「女の人が五人位で」
「男の人一人位でしょ」
「それで男の人の声優さんは一クールで何作品もね」
それだけというのだ。
「出るのがね」
「常でしょ」
「ええ、兎に角男の人が少ないわね」
「まあ乙女ゲームとかじゃね」
「逆に男の人が多いわね」
「これはもう只の鏡だから」
それに過ぎないというのだ。
「男の人と女の人が入れ替わった」
「それだけの違いね」
「そうよ、それでも声優業界はね」
「女の人が多い業界だから」
「それでね」
その為にというのだ
「ハーレム設定はね」
「いいのね」
「一度に人気声優さん何人も出したら」
そうすればというのだ。
「作品の人気も出るしね」
「人気がある声優さんが多いと」
「ええ、それならでしょ」
「確かにね」
ベスもその通りだと答えた。
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