第三章
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それが損なわれることも嫌と思ってだ、彼は言った。
「それが悪くなるのは嫌だしね」
「他の利用者の人達も迷惑してるなら」
「アクセス禁止にするよ」
「そうするわね」
「もうね」
こう言って実際にその二人はアクセス禁止にした、これでサイトに平和が戻った。妻はその状況を見て夫に言った。
「どうしても行いあらためない人はいるのよ」
「何度話してもだね」
「話し合いが通じない人ってね」
そうした輩はというのだ。
「いるから」
「アクセス禁止にするしかないんだ」
「そうよ、したくなくてもね」
「サイトが健全である為には」
「他のことでもよ、お仕事でも家庭でもお仕事のお付き合いでもね」
世の中のあらゆることでというのだ。
「そうした人いるのよ。私の親戚でいたから」
「わかるんだ」
「話し合いが通じないで」
それでというのだ。
「どうしようもない人がね」
「だから僕にも言ったんだ」
「そうよ、話し合いが通じない人はいて」
世の中にはというのだ。
「それでね」
「そうした人は断固とした処置を取るしかないんだ」
「そうよ、そうしたくなくてもね」
「他の人達のことを考えると」
「そうしないといけないのよ」
「そうなんだね、これまでそんな人に出会ってこなかったけれど」
悟は妻にそれでもと話した。
「わかったよ」
「今回のことで」
「うん、それでその親戚の人どうなったのかな」
夫は妻に尋ねた。
「それで」
「そんな調子だから親戚皆から嫌われて」
「孤立したんだ」
「そう、それでお酒と煙草ばかりの生活も注意されてたけれど」
それでもというのだ。
「話し合いが通じないから」
「お酒と煙草も控えないで」
「遂に身体壊してね」
そうしてというのだ。
「癌で亡くなったわ」
「そうなったんだ」
「それで誰も悲しまなかったわ」
「そうだったんだね」
「ええ、それで話し合いが通じない人は」
そうした輩はというのだ。
「いるからね」
「覚えておくよ、それで対処していくよ」
こう妻に言った、そしてだった。
以後悟はそうした人間と稀に出会ったがそうした輩に対する対応を取っていった、そして人生をその分つつがなく暮らしたのだった。妻もその彼と共にいてやがて子供も出来て子供にもそうした人がいることを話した。
話しても無駄 完
2024・1・13
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