Let It Be
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かったのだし、今日参加できなかった3人には説明しないとならないわ。
面倒くさいし、アイリーンに押しつけちゃおうかしら?
(グランバニア王都:ニック・ジャガーの店)
後片付け(と言う程の事も無い)も終わらせ、シスター・フレアさんからの夕食の誘いを社長が「う〜ん……ごめん、今日はパスするね。事務所に奥さんを待たせてるから」との事でお断りさせてもらい(因みにアイリーンもこの後に別のバイトがあるた断るつもりだったらしい)グランバニアの事務所へと帰ってきた。
こちらも事務員さんとともに後片付けを終わらせて、社長からの「魔法で送るよ?」とのありがたい申し出を断って、社長夫婦と私達3人組は別れて帰る。
だが私達はアイリーンの次のバイト時間までミック・ジャガーさんの店で夕食を摂る事に。
頂いたありがたすぎるバイト代で“肉ジャガ定食”と“生ビール”を……
先輩は“塩鮭定食”とやっぱり“生ビール”。
アイリーンはこの後バイトがあるからアルコールはなしで“生姜焼き定食”と“ジンジャーエール”だ。生姜三昧ね(笑)
「しかしムカつくわねぇ!」
私や先輩が生ビールを飲む姿を見詰めながら、何か気に入らない事があるアイリーンが文句を垂れてくる。
ビールならやらねぇぞ。
「なぁにが気に入らないのぉ?」
飲んでるビールをアイリーンから遠ざけながら、先輩が不思議そうに尋ねる。
私もつられる様にアイリーンからビールを遠ざけた。
「別にビールの事じゃ無いわよ!」
「じゃぁ何よぅ?」
「この流れでクレームは、如何考えてもビールだろ!」
「違うわよ! あの女よ、あの女!」
「どの女だよ!? 今日一日、社長とニック・ジャガーさん以外の男には会ってないだろ!」
「お婆ちゃんが多かっぁたけど、女ぁの人ばっかりだったわよねぃ」
「リュリュさんよ!」
「リュリュ様ぁ? 何か問題があったかしら? 聖歌隊の中でもズバ抜けて覚えが良くて上手かったけど……?」
私や先輩は彼女の評判を、グランバニア内での事しか知らないから、あんなにも歌唱力があるとは思ってもみなかった。
アイリーン程では無いが、凄い早さで新曲を憶え、合わせ練習でその能力を発揮してた。
教える立場なのに、彼女が歌う度に聞き惚れていたわ。
「だからムカつくのよ!」
「何だぁ!? 天才の自分より上手いからって嫉妬か? みっともないぞ!」
「はぁ!? そんなんじゃ無いわよ!!」
じゃぁ何だよ?
「あんなに美人で、歌の才能もあって、聖歌隊に凄く貢献してるのに……あのファザコンっぷり! 見ててイライラするのよ!! 社長は嫌がってるじゃない! 気付かないの、あのバカ女!?」
「ちょ……言い過ぎぃなんじゃぁ……?」
「アイ
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