Let It Be
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
他人に自分の得意な事を教えるって楽しい!
窓の外は既に黄昏時になっており、結構な時間を聖歌隊方の練習に費やした事が窺える。
皆さんご高齢な方が多いので、そろそろとの事になり時間の経過に驚いた私達。
この教会の責任者であるシスター・フレアさんに「プーサン社長……そろそろお時間的に……」と言われ、熱中しすぎてる事に気が付く私達。
「わぁ、失礼した! 皆があまりにも覚えが良いから、熱中しすぎて時間感覚がなくなってたよ。そうだね、今日はここで終了しよう……続きは来週だね」
社長も熱中しすぎてた事に気付き謝罪で本日は終了。
来週もやるのかぁ……私も参加させてほしいわね。
社長に頼み込もう!
「はい。皆さんも今日は練習に付き合ってくれてありがとうね? これ……少ないけども今日のバイト代よ。また時間が有ったら私達聖歌隊の練習に付き合ってね」
そうシスター・フレアさんが私とアイリーンと先輩に近づき封筒を手渡しながらお礼を言ってくる。
何の封筒なのか解らなかったから受け取ってから直ぐに中身を見てしまう。
すると中からはお金が……!?
しかも1200Gも!!
え、何!?
“バイト代”とか言ってたけど、多過ぎよ!
私は別にお手伝いをしたかっただけだし、寧ろ楽しんだのは私の方なんだし……貰えないわ!
「しゃ、社長……貰えませんってこんなに!」
「さぁ……そう言われても、僕が用意したワケじゃないし。フレアさんのご厚意だし。それを無碍にしようって娘にも困り者だし(笑)」
「アーノ……諦めなさい。シスター・フレアのご厚意をありがたく受け取りましょう。世の中に嫌われてもシスター・フレアや社長に嫌われる事は回避するべきよ(笑)」
アイリーンに諭される。
もう彼女は解っていたのだろう。
言っておいてくれれば良いのに……性格が悪いわね。
私は先輩と目を合わせて頷き合う。
やっぱり絶世と呼ばれるレベルの美男美女は神に近い存在なのだろう。
大金の入った封筒越しにシスター・フレアさんに頭を下げて素直に高額バイト代を懐にしまった。
こんな大金を貰えてしまうとなると、来週の練習参加申出が言い辛くなるわね。
そうか……だからアイリーンもそんなに高頻度で聖歌隊の練習に参加してなかったのか!
社長の新曲を聴きたい。
自身の得意分野で他人様に教えたい。
でもノコノコ行くと分不相応な大金を渡される……
私は自分が常識人ではあるだろうと認識しているから、これは遠慮してしまうかもしれないわね。
他の娘(プリ・ピーメンバー)に声を掛けてこなかったのも、アイリーンなりの気遣いだったのかしら?
とは言え、今回の呼び出しは説教では無
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ