興味を持ったら、それがスタートライン
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
)に口だけを動かして『チュッ?』と投げキッスを飛ばしてきた!
やれやれ……いい歳した中年のオッサンだと思われ舐められたモノだな。
だが舐められて当然である。
思わず慌てて下を向いてしまってるのだから……ね!
この中年オッサンは若い娘に投げキッスされて恥ずかしくなる様なヘタレなのだから!
恥ずかしすぎてゆっくりとリュカ様に視線を移した。
こんなヘタレはリュカ様の恰好の的であろう……
せめてからかって貰い笑い話にしなければ!
……だが、こういうときに限ってリュカ様は俺に興味を向けて居らず、何やら別の事を考えられてる様子でプリ・ピーの演奏に注力されている。
何だろうか……リュカ様のお考えは勿論解るわけも無い。
だが俺も恥ずかしかったので、リュカ様のお考えを理解する努力するフリをする感じで手元のブックレットに視線を落とした。
そんなタイミングではあったのだが、丁度良く次の曲目……今回のゲリラライブ最終曲の5曲目。
曲名は『グランキング』となっている。
俺は彼女等(プリ・ピー)の曲目は今回の5曲しか知らないのだが、ド素人の俺にですら解る……先の4曲とは全然違うと言う事が!
何が違うと訊かれても俺にはド素人過ぎて答えられない。
因みにブックレットに写ってる写真も、今回は人物は写ってない。
何処かの部屋(彼女等の練習部屋だろうか?)に、今目の前で演奏している楽器だけが並んでいる写真が載っている。(マイクとそれを立てるスタンドがボーカルを表しているのだろう)
曲調は先ほどまでの曲の様にスピード感は無いが、それなりに早めの曲……かな?
でも何より気になるのは歌詞の方だ。
リュカ様もそれが気になるのだろうか……この曲が始まってから終始難しい顔をされている。
ご自分で作った曲が気に入らない……のだろうか?
いや……だとしてもリュカ様が気に入ってない曲を彼女等に無理矢理演奏させるとは思えない。
何より気に入らないのなら、無理矢理5曲目を演奏曲に入れなければ良いだけの事なのだ。
とは言え、俺もこの曲には心(身体も)が動かされなかったので、手元のブックレットを再度見返してみる。
そこで発見した!
如何やらこの曲だけがプリ・ピーの作詞・作曲そして編曲(編曲って何だ?)らしい。
先にも言ったが、このブックレットには今回演奏する曲の情報が載っている。
“曲名”と“歌詞”……更には作詞者・作曲者・編曲者の名前だ。
曲名と歌詞の間に小さく書かれている。
それを見ると1〜4曲目は全て作詞・作曲・編曲が“プーサン・ホーク”……つまりはリュカ様って書いてある。
だが5曲目のこの曲だけは、
『
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ