平和的な使い方を心がける
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専門的な知識を持ち合わせてない俺には“らしい”としか言えないが、天才美少女のリューナさんが言っていたので間違いない。
そしてそれが如何言うモノなのかを俺なりに理解した内容では『エネルギー問題』が一番のネックだとのこと。
エネルギー……はて? あの車輪付きの箱は何を食って生きているのだろう?
答えは簡単。
この国では皆が日常的に使用している“魔道力”である。
魔法の力を結晶化させた水晶に充填し必要に応じて色々な魔道機器に供給する……“魔道結晶”と呼ばれている物だ。
魔道結晶と言っても用途によって大きさも形も変わってくる。
例えば小さい物では一般成人男性の小指くらいの魔道結晶がある。
それには初級火球魔法の“メラ”10発程の魔力を充填することが出来る。
勿論、魔道機器に供給する場合もメラ10発分しか供給出来ない。
ではこのメラ10発でどのくらい魔道機器が作動するのだろうか?
分かり易い例で言えば王都内に整備されている魔道灯が1本……このメラ10発分で1週間から10日間点灯している。
では今回の主役である車に話を移すと、先程のメラ10発分では3kmも走行出来れば上等。
搭乗人員・積載貨物等で重量が増せば1kmも動かないだろうとのこと。
それでは使い物にならん。
軍用車の方は馬鹿みたいに重量だけは増しているのだ。
その点を解決せねばならないだろう。
では天才達は如何様に解決したのだろうか?
『魔道結晶を大きくする!』
これが解決案である。申し訳ないが素人の俺にも考え付きます。
今回開発された民間車の魔道結晶は、しっかり鍛え上げた屈強な兵士の太股くらいのサイズな魔道結晶……
しかもそれが3本も搭載されている。
これでカタログスペック上は500kmから550kmもの走行が可能とのこと。
一体メラ何発分なのかリューナさんに訊いたが『メラなんかで充填してたら私はお婆ちゃんになっちゃいますわ(笑)』と教えてくれた。
リュカ様が統治を始めて直ぐから若者の育成に尽力すべく魔技高校等を建てたが、その功をなしてか我が国には魔力が多い者が多数存在する。また魔法は使えないが、魔力は帯びている者も居ることが判っている。
で、ここからが本題。
俺が社長(置物)である我が社GMが完成させた車Hanmmerはどのくらいの魔道結晶を何本搭載していて走行距離は如何程なの
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