キャンギャルはローアングルで!
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
(グランバニア王都:陸軍演習場・特設展示会場)
ザルツSIDE
今日はグランバニア王都の西の端にある陸軍の広大な演習場に特設した展示会場に来ている。
今回の展示会の為に特設された会場ではあるが、広大な演習場をフルに使い広い展示会場が建設されてる。
でも今回の展示会が終了したら、また陸軍が演習場として使用する為、展示会場も取り壊されるらしい。
今回の展示会期間は3日間。
しかし会場建設も含めれば15ヶ月もの間、陸軍は演習場の一つを貸し出し協力をしてくれた。
と言うのも、軍の強い要望により王家(主にリュカ陛下)主体で開発された物の発表及び展示会だからである。
では軍は何を要望したのかと言えば……
所謂『魔道車』と呼ばれる物である。
だが殆どの人が『魔道車とはなんぞや?』となるだろう。
魔道車の開発計画自体は数年前から存在してたので、興味のある者は知っていただろう。
だが私の様に興味の無かった者達には、展示会開催のアナウンスで知る。
私をここへ連れてきたルディー君は、彼の持つその類い希なる人脈で情報を得ていた様だ。
元々グランバニア王都内限定で“魔道運搬車”と“魔道人員輸送車”と呼ばれている魔道車が走っていた。
これは建国されたばかりの“アリアハン”が全面技術提供してくれた物で、使い方が完全に限定されておりグランバニアの自由が利かない代物だ。
軍事利用はアリアハンが認めてないし、運用範囲もグランバニア王都内限定となっており、王都以外の地方都市にはその恩恵を受けられないでいる。
大量の貨物と人員の輸送力は魅力的であり、尚且つ列車の様に線路を敷設した場所にしか移動出来ないという縛りが無くなり、軍は常に国産を望んでいた。
だが時の国王“リュケイロム陛下”は軍部が力を付ける事……即ち軍事力増強には反対であり、車の開発は御自らのアイデアに対し集まった有志の民間企業(国内企業限定)と魔技高校の技術者だけで開発を進めた。
そして数年の年月をかけて完成した国産の車である。
最も早い段階……即ちリュケイロム陛下の呼びかけで参加した企業が3社。
“レックス・トコタ”社長が率いる『(株)レックス』。
“カルロス・ニット”と“ローワン・サンタナ”が共同で起ち上げた『ニットサン(株)』という企業。因みにニットが社長でサンタナが副社長だ。
“ソータス・フォンザ”という当時魔技高校の学生だった者が起ち上げた『フォンザ(株)』という3つの企業。
他にも陛下の呼びかけに参加した者(企業)はあったものの、やはりタイミング的に最も早くに参加したこの3社が中心となり、
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ