キャンギャルはローアングルで!
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ヴィジョン》と言われており、手に持って活動出来るくらいの大きさのカメラと、完全に据置の大きさであるプリンター、それに付随する諸々の付属品。
開発したてという事で完全赤字の販売価格らしいのだが、その時はMPとCCを買ってしまい持ち合わせが無く渋々断念。翌日に父を説得し一式を購入。
翌日から様々な物を写真に収めてきた。
そんなMSVを使う私を誘い、自身の縁故を存分に使い新発明の車の展示会へと私を連れてきたルディー君。
彼は車に凄く興味があるんだなぁ……と思いきや!
彼が興味あったのは展示会を盛り上げるコンパニオンとして雇われ、ボディーラインを殊更強調のうえ極端なまでのミニスカートなコスチュームに身を包んだプリ・ピーの皆さんだった。
まだデビューしたてで仕事をえり好み出来る状況では無いのだろう。
この展示会で彼女らは音楽活動をすることは無く、その美貌で人々(特にスケベな男共)の興味を惹き付けて、車のカタログスペックが書かれたパネルを持って立っている。
当然ながら車についての知識は皆無で、真面目心かスケベ心か判らない気持ちで近付いてきて質問をする者に応えることは出来ず、直ぐ傍に居る各社の開発者(もしくは責任者等)が代わりに答えている。
私をここに連れてきたルディー君は、車への興味は薄いらしく、華を添えている女性陣(如何やらキャンペーンギャル……略してキャンギャルと呼ばれている)に近づき、写真を撮る様に促してくる。
キャンギャルの彼女らも自分達の立場を理解しているらしく、またMSVの事も知っているらしく、写真を撮ろうとすると「その角度ですと当社の車が写りません。こちらからのアングルでどうぞ」と展示されている車が被写体に入る様に促してくる。
だがめげないのがルディー君。
「いやいやアイリーンさん。僕はメインでアイリーンさんの写真を撮って欲しいんですよぉ! 特にこう……下から上への視線で」
そう言って私を屈ませプリ・ピーの方を撮影させようとする。
「おいコラ、そこのカメラ小僧。キャンギャルの撮影の仕方に熟知してるじゃねーか。今回の展示会のメインは車だぞぅ(笑)」
振り向くとそこにはニヤニヤしながらリュカ陛下が近付いてくる。一緒に居る軍人さん(しかも軍務大臣閣下だ!?)も苦笑い状態だ。
「い、いや違うのです陛下! これは私の意思では無くてルディー君が……!!」
「本当かぁ? カメラ小僧はパンチラが好きだからなぁ……」
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