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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
再会したあたしは、快く迎え入れる
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入らないんですけど。」

眼鏡をかけた女性サーヴァントの名はジャック・ド・モレー。
テンプル騎士団の総長がどうして女なのかは分からないが、

「ところでおねーさん、ワイらちょいと人探ししとるんやけどな?」

今一番大事なのは、こいつらは悪意を持ってここに来ているということだ…!!

「迷子のちびっこーいサーヴァント、2人くらい知らへん?」
「……。」

答えない。
だってもう、


【親切を装い、その2人をもらう。そのあとやることは決まってる。24時間魔力供給耐久配信をしてみるのも面白いかもしれない。ロリというのは一定の層に需要があるし、これは視聴数取れるに間違いない。他にバズりそうな話題もまだまだあるし、ダメになってしまえばオークション生配信をしても面白そうだ。

と、山中修斗は心の中でほくそ笑んだ。】


奴らの目的が見えているから。

「おいshoot!頭の上からなんか出てるぞ!!」
「へっ!?何!?何出とるん!?魂!?」

発動した泰山解説祭は本人からは目視できない。
サウザンと呼ばれた男に指摘されshootは頭の周りを必死に手で払うも、それは消えない。

「ワイどうなっとんの!?何出とんの!?」
「やべぇ!やべぇって!!身バレしてる!!本名出てる!!」
「本名!?」

とりあえず、分かった。
こいつらはイリヤちゃんと美遊ちゃんを追いかけて来たんだ。

葛城財団はやめたと言ってはいたが、
彼らがあの二人を利用しようとしている悪意は確かだ。

「ったく、まぁええわ。ともかく聞いても答えてくれへんのなら、こっちも実力行使と行きまっせ。なぁ?サウザンはん。どもれはん。」

呼ばれた2人が動き出す。
眼鏡のブリッジを押し上げ、にんまりと微笑むモレー。
二の腕に注射器らしきものを打ち込み、ボキボキと指を鳴らすサウザン。

そして、

「ミッツも、頼むで。」

サウザンが打ったものと同じような注射器を、彼は車椅子の男の首筋に打ち込んだ。

するとどうだろう。

「ふ、ふふ…へへへ。」

項垂れたままの彼がスっと立ち上がり、車椅子から離れる。

「!!」

ぐりんと前を向くその顔。
目をガン開き、裂けんばかりにその口を笑みで歪ませ

「俺様ァァァァァァァァァァァーーーっ!!!!!友情の為今ここに降!!!!!!!!臨!!!!!!イィィヤッホォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」

限界まで背中を逸らして奇声を上げ、腰をカクカクと前後に小刻みに震わせながら吠える。

焦点の定まらない目。ニタニタとした表情。
さっきの薬…多分というか絶対マトモなものじゃない。

「ここに降臨俺様絶倫!ドイツの首都ってそれベルリン!YEAH!」

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