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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
再会したあたしは、快く迎え入れる
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くていいよ。そんなことしてたら、イリヤちゃんに心配かけちゃうからさ。」
「...!」

ハッとなる美遊ちゃん

「葵さん...。」
「別にあたしは召使いじゃなくて年の離れた妹ができたようなものだと思ってるし、図書館(ここ)だって家だと思っていいよ。だからもう少し、あーいや、もう実家みたいに楽にしてていいからね。」
「...はい。」


頷き、美遊ちゃんはとたとたと走っていく。
子供なんだ。しっかりしてるのも大事かもしれないけど気楽にしてるのが1番だ。

「お優しいのですね、葵様。」
「なんてことないよ。」

そんな美遊ちゃんの背中を見つめていると、話しかけてくるモノが一人。
その正体はマジカル☆ルビーの色違いのような青い魔術礼装、マジカル☆サファイアだ。

「優しくないよ。ただちょっとね。」
「シンパシー、のようなものですか?」
「どう、だろう?」

一応、ルビーは姉に当たるらしいが、
この妹、姉に比べると随分と物静かで助かる。

この前の舞のこともあるが、
最近の兄弟姉妹って、似ないことが多いんだろうか?

まぁしかし、

「すごいなぁ…小学生でそうなっちゃうかぁ…」

まだ幼いながらも美遊ちゃんの限りなく恋愛感情に近いモノにやや感心もした。








それと、

「魔法少女モノとか、書かれないんですか?」
「書かない。」

摩訶不思議ステッキ再び

「えーいいじゃないですかぁ魔法少女モノ。それとも少女はアウトオブ眼中ですか?未亡人系の官能小説しか書けませんかねぇ?」
「っ!?」

いきなり何を言い出すんだこのステッキは。

「な、なんのこと…?」
「とぼけちゃってぇ…。私は知ってるんですよぉ?パソコンのフォルダにパスワード付きで隠してありますよねぇ?あ、どうして見られたんだ?って顔してますね?まぁここは超万能魔術礼装マジカルルビーちゃんなのでそこら辺はこうちょいちょいと…。」
「はいそこまで!!!」

と、イリヤちゃんがルビーを止める。

「止めないでくださいよイリヤさん。私はこの未亡人モノしか書けない官能小説家を説得しなければならないんです。」
「あれは内緒にするって約束だったでしょ!?女の子には知られたくない秘密がたくさんあるの!!」
「イリヤちゃんも…読んだの?」
「え、あっ、いや…その…す、すっごい文章力だったと思いました!!!」


……。

個人用のノートパソコンの購入を検討しよう。

「サファイアちゃんと美遊ちゃんも見ました!!」
「もういいの!!!」


とまぁ、2人が来てからこの図書館も賑やかになった。
前述したように年の離れた妹ができたみたいな感覚で、すぐに打ち解けて仲良くもなれ
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