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星河の覇皇
第八十六部第四章 エウロパが受けた衝撃その二十四

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「決してだ」
「いじめはですね」
「許さない」
 絶対にというのだ。
「そうする」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「それはな」
「それでは」
「若し私の領地であれば」 
 いじめ、それがというのだ。
「すぐに言うことだ、解決する」
「男爵ご自身が」
「そうだ、私はこの世でいじめが最も嫌いだ」
「教育であってはならない」
「特権を振りかざすこともな」
「それもですか」
「しないことだ、貴族には確かに特権が存在している」
 このことは紛れもない事実である、特に爵位を持っているのならばその特権ははっきりしたものとなる。
「だがその特権は公の為に使うものである」
「振りかざすことはですか」
「あってはならない」
 絶対にというのだ。
「それはな」
「そうですか」
「だから私もだ」
「そうしたことはされないですか」
「貴族は誇りを尊ぶが」
 だからこそ貴族である、エウロパではそうも言われている。
「その誇りは恥を知っている」
「そこからのものですか」
「だからだ」
「そうした振る舞いは恥であるので」
「しない、恥を忘れれば貴族ではない」
「その時点で」
「私はそうも考える、だからいじめは許さず」
 そしてというのだ。
「特権もだ」
「振りかざさないですか」
「そうだ、ではトイレのことはな」
 話をそこに戻した。
「言ってくれ」
「新しいものにですか」
「修復をしてな」
「それでは」
「エウロパは軍事費の割合が高い」
 国家予算の二割位に達している。
「しかし教育費はな」
「確保していますね」
「そうだ、だからな」
「トイレのこともですか」
「何とか出来る、このフレッセルでもな」
 男爵領でもというのだ。
「同じだ」
「しっかりとですね」
「予算を確保していてな」
「そこからトイレも修理出来る」
「そうだ、軍事費の割合は高いが」 
 このことは紛れもない事実だがというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「他の分野の予算もな」
「しっかりとですね」
「確保している、だからな}」
「そこは安心して」
「学校もやっていって欲しい」
 こう言ってだ、校長にトイレの修理を行うことを決めさせた、そしてだった。
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