第八十一話 大教会でも一緒その七
[8]前話 [2]次話
「諦めないことが大事なの」
「やっていったら上手になるから」
「私でもなのね」
「だれでもだからね」
「諦めないでやっていくことね」
「そうよ、だからやっていこうね」
「わかったわ」
この娘も頷いてくれました、そしてです。
一緒に包丁を扱いました、その後で休憩時間になりましたが。
すぐに新一君が来て私に言ってきました。
「先輩、お茶飲みませんか?」
「お茶?」
「はい、先輩も休憩時間ですよね」
「ええ、そうよ」
その通りと答えました。
「今からね」
「でしたら」
「一緒になの」
「飲みましょう」
「別に一人でもいいんじゃないの?」
私はやけに言ってくる新一君に応えました。
「それは」
「いやいや、それがです」
「違うの」
「そうなんですよ」
私に笑いながら言ってきました。
「これが」
「全く、いつもこうなんだから」
「あっ、このお兄ちゃん」
さっきまで一緒にひのきしんをしていた娘がここで言いました。
「若しかして」
「どうしたの?」
私はその娘に尋ねました。
「何かあったの?」
「お姉ちゃんのことが」
「あっ、それ以上は言わないでね」
ここで新一君が女の子に言いました。
「お願いだから」
「言ったら駄目?」
「ちょっとね」
「そうなの」
「うん、言わないでね」
「じゃあ言わないわ」
新一君ににこりと笑って答えました。
「私もね」
「そうしてね」
「そうするね」
何かわからないやり取りでした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ