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夢幻水滸伝
第三百五十話 西部統一その八

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「ここは」
「ここでこんなことされるとな」
「ほんまね」 
 それこそというのだ。
「勝てへんわ」
「そうですね」
「そやからね」 
「これからですね」
「降伏よ」
 落胆した様な声で述べた。
「もうね」
「それしかないですね」
「ええ、じゃあトウェインさんにね」
「これから言いますね」
「そういうことで」
 デリーロはトウェインにあらためて対して言った。
「お願い出来ますか」
「待ってたわその言葉」
 トウェインは笑顔で応えた。
「ほなな」
「それでは」
「これから降伏の調印式や」
 早速それに入った、こうしてデリーロ達はトウェイン達の仲間になった。そのうえで彼等が勢力に収めていたフロリダ州等五洲はトウェイン達の勢力圏となり。
 アメリカ西部は統一された、それでだった。
 トウェインはロサンゼルスの彼の邸宅に仲間達を招いて統一祝いのパーティーを開いた、仲間になったばかりのデリーロ達もいる。
 乾杯の後でだ、トウェインはカルフォルニア産のシャンパンを飲んでからそのうえでこんなことを言った。
「ここまであっという間やったな」
「長くなかったですか」
「全くな、こっちの世界に来てな」
 ヘミングウェーに笑顔で話した。
「それでな」
「勢力を旗揚げされて」
「政をしつつ勢力を拡大させてな」
 そうしてというのだ。
「西部を統一するまでな」
「あっという間でしたか」
「ああ、ほんまな」
 笑顔で言うのだった。
「今振り返るとな」
「そうですか」
「ああ、それでな」
 トウェインはさらに話した。
「今日はな」
「西部統一のお祝いに」
「どんどん飲んで食おうな」
「そのメニューは」
 エリカはそれを見て話した。
「ハンバーガーにフライドチキンに」
「スペアリブ、サラダ、マッシュポテトにな」
「ピザもサンドイッチもありますね」
「ケーキもな」
「アメリカのケーキですね」
 見れば青やピンク、オレンジとカラフルだ。そうしたケーキ達である。
「どれも」
「他にも色々あるけどな」
「どれもアメリカ料理ですね」
「アメリカ料理は美味い」
 トウェインは笑顔で断言した。
「もうこれはな」
「胸を張って言えますね」
「横須賀のベースに行った自衛官の人達も言うてはる」
 日本の彼等もというのだ。
「休日の午前中のベースのレストランに行って」
「美味しいとですか」
「言うてはるらしいからな」
 だからだというのだ。
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