暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第三百五十話 西部統一その七

[8]前話 [2]次話
「この戦場のすぐ傍、昨日進軍して到着したとこまで行ってた」
「そうでしたか」
「それでや」
「今ここに」
「来られたんや」
「そうでしたか」
「一対三やないで」
 トウェインは三人にこの現実を突き付けた。
「七対三や」
「数的には劣勢になりましたね」
「そっちがな、それでこっちはな」 
 トウェインはにこりともせずだ、デリーロに言った。
「それぞれ一騎打ちを挑み」
「三組の」
「残る星のモンで自分等の軍を攻める」
「軍を率いて」
「そうしたらどうなる」
「負けですね」
 デリーロはそうなることを言った。
「明らかに」
「そやな」
「つまりこうなったからには」
 ガーランドも言った。
「身体極まった」
「降伏か敗北か」
「どっちかですね」
「そや、自分等を三人で相手してる間にな」
 トウェインはさらに言った。
「残る四人で軍を率いて戦えば」
「四人の星のモンの戦力も加わって」
 ガーランドも言った。
「圧倒的ですね」
「そや、しかもな」
「軍の規模も装備もそちらが優勢で」
「制空権はこっちのもんになったな」
「戦車も騎兵も砲兵もやられました」
「それで勝てるか」
 この状況でというのだ。
「一体」
「言うまでもないですね」
 ガーランドは苦い声で述べた。
「最早」
「そやな、ほなな」
「これ以上戦っても損害を出すだけ」
 オコナーはこの言葉を出した。
「即ち」
「それでも戦うんやとええが」 
 トウェインはそれならと告げた。
「相手するで」
「どうしますか?」
 トウェインの言葉を受けてだ、オコナーはデリーロに問うた。ここでも地の星と人の星の格の違いが出ていた。
「ここは」
「もう手がないわ」
 デリーロはオコナーに苦笑いで応えた。
「これは日本で言うとね」
「達磨ですね」
「そう、手も足も出えへん」
 そうしたというのだ。
「どうにもならへん」
「そんな状況ですね」
「そうよ」
 最早というのだ。
「これは」
「ほな」
「降伏か」
 ガーランドは嘆息して述べた。
「ここは」
「ええ」
 デリーロはガーランドにも話した。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ