哀しみの味
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まさかの全世界にも見られている告白会場での一世一代でのコクりが。
まさかの一撃必殺で瞬殺。
この事態に敵味方問わずに固まってしまう。
流石のイノケンティウス総長でさえも固まってしまっている。
いや、だって、ここまで煽っておいて、まさかの一番大事かもしれない告白シーンがまさかのお断りになるとは誰も思わなかったのである。
勿論、コクった本人であるトーリと発破かけたシュウも固まっていた。
ちなみに片方はサムズアップして、もう片方は来いやーのポーズで止まっていた。
そして、遂に二人が動き始める。
『おいおいおいおいおい!! 流石は毒舌女で予想外女のホライゾンだなおい! 流石の俺様もこの状況は全く予想にはなかった……でも、お前が告白するんだから予想するべきだったぜ……』
『お、おい親友! お、おおおおおおお俺はこう見えても失恋のショックで結構傷ついているんだぞ! というか、この場合どうするべきなんだYO!』
『知るか! 俺にどうにかできる空気じゃねーし、この空気を斬っちまうにも、オレ的にどうかと思うしよ……一言、ガンバ』
『簡単に見捨てないでくれよ親友!』
流石に振られた用の作戦なぞ考えていなかったのである。
いやいや、普通の告白なら考えるべきなのだけど、空気に流されて全員がこの告白は成功するだろう見たいに思ってしまったのである。
親友にさえ匙を投げられたトーリはくぅ……! と一人呻いていたが、親友の言う通りここはガンバの一言だと思い、再び何とかホライゾンに立ち向かうために、背筋を伸ばす───揺れていたが。
しかし、全員はここでトーリがまた立ち上がれるとは予想していなかったのでおおっ……! と少し驚いていた。
「ま、待ってくれホライゾン! そ、それはちょっとはやい判断だと思うで御座る! ってあ! 間違ってもてない忍者の点蔵の物真似とかしても絶対にホライゾンにもてねえよ! ちょっと待った! リテイク! リテイク!」
「し、失礼で御座るよトーリ殿!」
どこからか忍者の叫びが聞こえてくるがトーリは今、気にしていられる余裕はない。
血走った顔でホライゾンを見るトーリ。
「ほ、ほら! お前はまだ大罪武装が揃ってないから、感情が足りていないだろ? だから、マジ返しはまだご勘弁を……!」
「おやおや。振られた原因を他の物のせいにするとは……駄目なナンパ男の典型的な文ですね。でも、駄目です。私はこれで死ぬので」
「ぬ、ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ! 自分でも思った事をスパッと言われてもうた! やる! やりおるこの女! ああ!? 待って待って! 奥に行かないでぇぇぇぇ!!」
一方的にやられているトーリを見て、全員が無言で汗を流す。
というか、戦闘をする雰囲気ではない。
一部はとりゃー、とかやー、とか
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