第七幕その十
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「どうやらね」
「それは悪い羊ね」
おばさんも聞いて眉を曇らせました、そのうえで言いました。
「怒らないとね」
「全くだね」
「僕達はそんなことしないからね」
ここで羊のうちの一匹が言ってきました。
「安心してね」
「そうなのね」
「当たり前だよ、皆いい子達だから」
だからだというのです。
「そんなことはしないよ」
「だったら私達も」
「安心してね」
そうしてというのです。
「ここにいて楽しんでね」
「そう言ってくれるなら」
「是非ね」
おばさんとおじさんはそれならと応えてでした。
安心して楽しく羊達ととも遊びましたがふとです。
そこに牧場の人が来てです、こう言ってきました。
「羊の毛を刈りたいですが」
「羊毛ね」
「それを採るんだね」
「はい、そうしたいですが」
「ええ、それじゃあね」
「やってくれるか」
「今からしますね」
こう言ってでした。
牧場の人は羊にです、服を被せまして。
その服を取ると毛が一気に取れました、お二人はそれを見て驚きました。
「へえ、バリカンじゃなくて」
「服で取るんんだね」
「魔法みたいね」
「全くだ」
「この服外の世界でもあるわ」
ドロシーが驚くお二人に答えました。
「それでね」
「そのうえでなのね」
「こうして毛を刈っているのね」
「そうなの、それでね」
そのうえでというのです。
「すぐに安全にね」
「はい、こうして毛を取るとです」
牧場の人も言ってきました。
「すぐですしバリカンみたいに羊の肌を傷付けないんですよ」
「そうなのね」
「だからいいんだね」
「すぐに刈ることが出来て安全で」
そうであってとお二人にお話します。
「いいです、バリカンですと」
「時間がかかるわね」
「一匹の羊の隅から隅までだから」
「はい、ですが」
それでもというのです。
「こうしてです」
「服を被せて毛を服に付けて」
「一気に取ったら」
「本当にすぐで」
それでというのです。
「羊も怪我しないです」
「オズの国のバリカンは安全でも」
羊も言ってきました。
「時間はかかるよね」
「うん、どうしてもね」
牧場の人は羊にも答えました。
「そうなるよ」
「そうだよね」
「けれどね」
それでもというのです。
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