第二章
[8]前話 [2]次話
「振り込ませるんだ」
「そうするのね」
「そして金を巻き上げような」
「アメリカから日本に」
「ああ、これはいけるぞ」
グレッグはマイラに笑顔で話した、そしてだった。
二人で実際にそうした詐欺行為をはじめた、するとそれぞれのアカウントにだった。
最近日本を騒がしている北朝鮮が好きな極左政党の支持者それにやたら愛国を叫びアメリカの大統領だったスキャンダルと違法行為の話が尽きない輩を大好きな者達からだった。
金を巻き上げていった、そしてだった。
きりのいいところでだ、それぞれの政治団体名前だけのそれを解散して口座もなくした。そしてあらゆる足跡を消した。
全て終えてからだ、グレッグはマイラに自宅で乾杯してから満面の笑顔で言った。
「上手くいったな」
「騙された連中全く気付いていないわね」
「ああ、俺達に騙されてな」
「お金を巻き上げられたって」
「こっちで十年は遊んで暮らせるだけな」
「巻き上げてやったわね」
「出来るだけ足がつかない様にしてな」
そこは細心の注意を払った。
「足跡もな」
「消したし」
「連中だったら絶対にな」
「気付かないわね」
「騙されてな」
そうしてというのだ。
「金を巻き上げられたってな」
「そうよね」
「どっちのアカウントでも日本人のふりをして」
そうしてというのだ。
「画像でも日本人のもの出してな」
「住所も日本に設定し」
「日本語で色々つぶやいたからな」
「わかる筈がないわね」
「ああ、そしてなずらかる時はな」
「色々問題が生じて解散するしかなくなった」
「けれどまた活動再開するつもりだって」
「言ってお金はその時の為に置いておく」
実は巻き上げたそれをだ。
「そう言ってな」
「返さなかったわね」
「それで皆さんまた会いましょうだ」
「それぞれのアカウントで言って」
「とんずらしたが」
「気付いていないわね」
「騙された連中は一人もな」
どちらでもというのだ。
「そう出来たな」
「そうね、よかったわね。しかし」
マイラは上等のワインを飲みつつ夫に尋ねた。
「よくカモを見付けたわね」
「日本でか」
「ええ、世界中のネットを見てカモを探していても」
「あれだよ、何度も言うが日本人でもな」
「馬鹿はいるのね」
「そしてその馬鹿はな」
騙して金を巻き上げられる者達はというのだ。
「政治で極端なことを言う連中にな」
「多いのね」
「ほら、いるだろステイツにも」
自分達の国であるアメリカ合衆国にというのだ。
「プレジデントだった奴でな」
「ああ、ここが拠点の」
マイラはグレッグの今の一言でわかった。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ