第百二十九話 運動会の進展その二
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「それで」
「これが若布ご飯なのよ」
留奈は満面の笑顔で答えた。
「いや、嬉しいわ」
「あんたが大好きな」
「やっぱりあれよね」
「若布ご飯いいっていうのよね」
「おかずは海老でね」
これだというのだ。
「海老の塩焼きよ」
「そうなのね」
「海老も好きだしね、ただね」
「ただ?」
「海老っていうと」
留奈は考える顔になって言った。
「名古屋が有名よね」
「あそこはね」
かな恵が応えた。
「もうね」
「海老よね」
「そう、海老がね」
まさにというのだ。
「名物というかね」
「よく食べられるのよね」
「だから」
それでというのだ。
「何とかね」
「海老が出るわよね」
「天むすもあるし」
「海老天のお握りね」
「海老フライだってね」
「よく食べられるわね」
「だからね」
それでというのだ。
「こうした時もね」
「名古屋は海老ね」
「それ食べる子多いでしょうね」
「やっぱりそうよね」
「名古屋も独特よね」
一華は名古屋と聞いてこう言った。
「食文化が」
「あそこは他も独特でね」
「海老やたら食べてね」
「お味噌がね」
「そう、それがよ」
一華は留奈に話した。
「何といってもね」
「滅茶苦茶使うわよね」
「八兆味噌をね」
「名古屋の濃いね」
「あれを何にでも使うわね」
「お味噌汁に」
この料理にというのだ。
「味噌煮込みうどん、味噌カツってね」
「お味噌尽くしなのよね」
「それでおうどんは」
留奈は自分が味噌煮込みうどんと言ったのを受けてこちらの話をした、頭の中に名古屋料理を次々と思いう浮かべつつそうした。
「きし面がね」
「標準よね」
「あの平たいね」
「あれも独特よね」
「名古屋っていうと」
それこそというのだ。
「麺類はね」
「きし麺っていう位よね」
「それでラーメンはね」
富美子も言ってきた。
「すがきやのね」
「あのちょっと柔らかい麺とね」
「白い豚骨スープね」
「お魚のだしがちょっと入った」
「あれよね」
「そうそう、ラーメンはね」
留奈は富美子にその通りだと答えた。
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