フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第四十話 領主の実力
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」
「ルシフェルとは昨日会ったな。いろいろ教えて貰った・・・ああ、あとフォルテってプレイヤーにもあったよ」
その言葉に大きな反応を見せたのは焔だった。それを見た桜火は首をかしげている。
「どうした?」
「・・・なんでもないわ。フォルテってプレイヤーは火妖精の三将に名を連ねるほどの実力者よ」
「ああ、やっぱりそうなのか・・・見た感じ結構出来るやつだと思ったからな」
「それで、桜火君はこれからどうするの?グランド・クエストとか・・・」
瑞希の問いに桜火は少し悩んだ末、
「ん〜、グランド・クエストはどっかに傭兵として雇ってもらうとかするしかないだろ」
「なら、ちょうどいいところがあるよ」
それから瑞希のアイデアを聞いた桜火は再び頭を捻ることとなった。
「ケットシーとシルフが同盟を結ぶ動きがあるようなの。だから、うまくその二種族に取り入れられればはかどると思うよ?」
「同盟、か・・・」
「まぁ、あくまでそういう動きがあるってだけで、実際に結ばれるかはわからないんだけどね」
「今の一番の勢力はサラマンダーなんだけど・・・その二種族で同盟を組まれたら勢力図はそっちに傾くわ」
「なるほど、な・・・ってか、なんでそんなこと知ってんだ?」
「「それは秘密」」
「・・・さいですか」
◆
それから焔と瑞希は二人仲良く出かけて行った。二日酔いはどうした、と突っ込みを入れたかった桜火だったが、心の中だけにとどめておいた。
「んじゃ、おれはALOに入るとするかね」
ベッドに横になり、ナーヴギアをかぶると異世界に旅立つ呪文を唱えた。
「リンク・スタート」
―――次に目を開けると、そこ者すでに妖精郷だった。
昨日休んだ宿からの始まりだったので、早速宿を出ると見知った顔と出くわした。
「よっ」
陽気に片腕を上げながら挨拶をしてくるインプ領主様をソレイユは怪訝な表情で見た。
「領主の仕事はいいのか?」
「安心しろ、もう終わらせてきた。それより、これから狩り行くんだろ?」
「まぁ、そうだけど・・・」
「なら、おれも同行するぜ」
まだ基礎的なことしか教わってなかったので、その申し出はこの上ないほど嬉しいものなのだが、昨日のあの光景を見ているあたり素直に喜べないソレイユ。そんなことは露知らずルシフェルは陽気に笑っている。
「はぁ・・・なら、今日はウンディーネ領の方に行ってみるか」
「そうか・・・なら、さっさと行こうぜ」
そういってルシフェルはインプ領の一番高い建物に向かって歩いていく。そのことに軽く疑問を感じたソレイユが聞いた結果――
「高いところから飛ぶことで、あらかじめ高度を稼いでおくんだよ」
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