第三百五十話 西部統一その二
[8]前話 [2]次話
「なるわ」
「そうね、あんた頭が柔らかいからね」
「というかいい加減やからな」
デリーロにジョークを交えて言葉を返した。
「それでや」
「そう言うのね」
「ああ、それでな」
「あんたも正攻法に賛成するのね」
「ああ、敵は強いが」
トウェインと彼が率いる軍勢がというのだ。
「それでもな」
「正攻法で戦うなら」
「全力でな」
それで以てというのだ。
「トウェインさんを打ち破ろうな」
「そうしましょう、ただこっちの動きを読んでるとなると」
「トウェインさんも打てる手を全部打ってくるわね」
「そうしてくるわ」
まさにというのだ。
「ほんまにな」
「そやね」
「そやからな」
それでというのだ。
「用心せんとな」
「ええ、あたし達三人が力を合わせて」
そうしてとだ、デリーロも応えた。
「戦いましょう」
「そうしよな」
「そして」
デリーロはさらに言った。
「絶対にね」
「勝とうな」
「会戦になってもね」
「そうしよな」
「それならです」
強い声でだ、オコナーも言った。
「トウェインさんにもですね」
「そや、おらっち達三人でな」
「向かいそのうえで」
「勝つ、ほな奇襲から切り替えてな」
「正面からの会戦で以て」
「それで勝つで」
こう話してだ、そのうえでだった。
三人はヒューストンに集結させた二十万の軍をトウェインの軍勢に向けて出陣させることにした、率いるのは三人全員でヒューストンの防衛は信頼している将軍の一人に任せた。
出陣までの動きは速かった、デリーロは出陣してからオコナーに言った。
「航空隊も出すわよ」
「出せるだけですね」
「そう、ヒューストン周辺の空港からね」
「そうして戦いますね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「勝ったらそのままね」
「トウェインさんを捕虜にしますね」
「そうしたらね」
「あちき達の勝利ですね」
「そうなるわ、最後の最後でね」
「逆転ですね」
「そして負けたらね」
デリーロはその場合のことも話した。
「その時はね」
「降るしかないですね」
「もう後がないから」
今の自分達はというのだ。
「それでね」
「降りますね」
「諦めてね、諦めないで」
そうしてというのだ。
「あがいてもね」
「意味はないですね」
「負けを潔く認めることも大事よ」
「最後の最後で負けたなら」
「そこであがいたらね」
そうすればというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ