第七幕その五
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「本当にね」
「全くだね」
トトもいます、そのうえでドロシーが乗っている白馬の足元に来てそのうえで彼女に応えて言うのでした。
「オズの国はそのことも嬉しいよね」
「色々な生きものとお話出来ることもね」
「そうだよね」
「貴方ともお話出来るしね」
「ううん、僕実は抵抗があったんだ」
トトはドロシーにこう返しました。
「喋ることについてね」
「だから暫くお話しなかったのね」
「オズの国に来てもね」
「そうだったわね、私どうしてトトだけ喋られないのか」
「不思議だったんだね」
「外の世界から来た生きものも喋ることが出来たのに」
そうであったのにというのです。
「トトだけね」
「うん、本当に実はね」
「喋られて」
「それでもね」
実はそうであってもというのです。
「何か犬が喋られるってね」
「違和感があって」
「それでね」
「暫くは喋らなかったのね」
「喋られてもね」
実はそうであってもというのです。
「そこはね」
「そうしなかったんだね」
「そうなんだ」
こうドロシーにお話しました。
「僕はね」
「そうだったのね」
「けれどね」
「オズの国にいれば」
「どんな生きものでもだよ」
それこそというのです。
「お話出来るよ」
「人間の言葉でね」
「そうだよ」
「いや、それがね」
「最初どれだけ驚いたか」
おばさんとおじさんも言ってきました。
「本当にね」
「生きものが皆喋られるんだから」
「これもお伽の国だからよ」
笑顔で、です。ドロシーはお二人に答えました。
「オズの国がね」
「それで生きものも喋ることが出来るのね」
「わし等とお話が出来るんだね」
「そうよ、お伽の国だからね」
オズの国がというのです。
「色々と不思議なことが普通でね」
「それでなのね」
「生きものも喋るんだね」
「魔法もあって」
そうであってというのです。
「ドラゴンも妖精もいて歳も取らなくて」
「誰も死ななくて」
「色々なものがあるんだね」
「色々な人が色々な場所にいてね」
そうでもあってというのです。
「それでよ」
「生きものも喋られる」
「そうでもあるんだね」
「ええ、だから乗馬の時もね」
この時もというのです。
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