フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第三十八話 妖精郷での出会い
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るルシフェルだが、残念ながらフォルテはお気に召さなかったらしい。そんな風に呑気に会話をしている二人だがその間にも重装備のサラマンダーたちがルシフェルに襲い掛かっていくが、悉く躱されている。
「さすがに腕は衰えているわけではない、か・・・」
「だからって成長したともいえないんだよな・・・領主の立場が忙しいってのは言い訳にならんだろ・・・つか、それを思うと“あの人たち”はどんだけ外れた存在だったか改めて思い知らされるな」
そのルシフェルの言葉にフォルテは確かに、と頷く。
「今頃何してんのかね、あの方々は?」
「さぁな。連絡は取れないのか?」
フォルテの言葉にルシフェルは首を横に振る。
「残念ながらz「呑気におしゃべりなんかしてんじゃねェよっ!?」・・・っと、あぶねぇあぶねぇ」
危うくランスでぶっさされるところだったルシフェルは、フォルテとの会話を後回しにし重装備のサラマンダーに向きなおった。
「さすがに、これ以上グダグダと遊ぶ気はないんでな。早々に決めさせてもらうとしよう」
「テ、テメェ・・・・・・あん?」
ルシフェルの傲慢とも取れる物言いに重装備プレイヤーAは腹を立て突撃しようとしたが、何かに気が付き足下にある山岳地帯へと目を向けた。そこにはいつの間にか一人の女性プレイヤーと思わしきインプがいた。岩場に座り込みこちらの様子をじっと見ているそのプレイヤーを重装備プレイヤーAは下劣な笑みを浮かべ仲間に指示を出した。
「おい、下見てみろ」
「ああ?なんだっていうんだよ、ったく・・・おっ!」
文句を言いながらもAの言うとおりにするBとCは同じくインプのプレイヤーを認識した。それだけでAの考えることはわかったらしく、同じ下劣に満ちた表情へと変わる。その表情を見たルシフェルは怪訝な表情でそのサラマンダーたちが見ている方向へと目をやると、サラマンダーたちの狙いに気が付いた。
「くそっ!」
悪態を吐きながらも動こうとした矢先、それを牽制するようにBとCが立ちふさがる。そして、Aは全速力でそのプレイヤーめがけて突進していく。
「おい、そこにいる奴!さっさと逃げろ!!」
BとCの相手をしながら下にいるプレイヤーにめがけて怒鳴るが、聞こえてないのか全く動こうとしない。そんなことをしているうちに重装備Aが下劣な笑いと共に急接近するも、全く動こうともしない。
「オンナをヤるなんて久しぶりだからなっ!精々いい声で鳴いてくれよォ!?」
その下劣な言葉と共に突撃槍が牙をむいた。
◆
「オンナをヤるなんて久しぶりだからなっ!!精々いい声で鳴いてくれよォ!?」
「どこにでもいるんだな、こういう奴って・・・」
嫌悪感で肌が粟立つ様な言葉を述べながら突撃槍を
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