第七幕その一
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第七幕 バイソン料理
ドロシーはエマおばさんとヘンリーおじさんにホテルの朝ご飯を食べた後で笑顔で今日のことをお話しました。
「草原に行きましょう」
「街の前に拡がっている」
「あそこにだね」
「ええ、そうしてね」
そのうえでというのです。
「馬で走ったりして楽しみましょう」
「草原を馬でなのね」
「走るんだね」
「乗馬もね」
こちらもというのです。
「楽しみましょう」
「いや、乗馬なんて」
「思えばしたことがなかったよ」
おばさんもおじさんもしみじみとして言いました。
「これまでな」
「草原の中にいてもね」
「畑仕事ばかりしていたからな」
「カンザスにいた頃は」
「オズの国に来てからもそうよね」
ドロシーはそれからのお二人のこともお話しました。
「そうだったわね」
「ええ、トラクターに乗ってね」
「畑仕事で馬は使っても」
「牛やトラクターと同じでね」
「乗ることはなかったよ」
「けれどね」
それでもというのです。
「今はね」
「乗っていいのね」
「観光だから」
「そうよ、だからね」
ドロシーはお二人にさらにお話しました。
「これからね」
「馬に乗って楽しむ」
「乗馬を」
「他の遊びもあるし」
そうだからだというのです。
「これからね」
「ええ、それじゃあね」
「今日は草原に行くんだな」
「そうしましょう」
こうお話してでした。
朝ご飯の後で街を出て草原で馬に乗ります、ただ臆病ライオンと腹ペコタイガーそれにトトはです。
「僕達は馬に乗れないからね」
「馬と同じで四本足で歩いて走れるからね」
「馬には乗らないよ」
「そうするのね。じゃあ馬に乗った私達と一緒にね」
ドロシーは三匹に応えました、もう皆乗馬服と乗馬ズボンにブーツそれに帽子を被っています。馬に乗る恰好です。
「歩いて走ってね」
「運動してね」
「楽しむよ」
「そうさせてもらうよ」
「そうしてね、じゃあね」
ドロシーは他の皆にあらためてお話しました。
「今から馬に乗りましょう」
「ええ、しかしね」
「乗馬服を着るなんてな」
おばさんとおじさんは言いました、見ればです。
お二人は青い乗馬服とブーツに帽子それにズボンです。紛れもなくマンチキンのものでモジャボロと弟さんそれにムシノスケ教授は緑です。
「思わなかったよ」
「馬に乗ること自体考えてなかったしね」
「いやいや、乗馬もいいものですぞ」
教授がお二人に笑顔で言ってきました。
「運動にもなりますし馬に乗る人達のこともわかります」
「だからなの」
「いいものなんだ」
「はい、私も時々です」
その緑と白の服で言うのでした。
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