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スーパー戦隊超決戦
第十六話 発見その十二

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「他にはです」
「死者を蘇らせる存在はないな」
「そうですね」
「他にも神はいるが」
 それでもというのだ。
「あの神は諸君等戦隊とそれぞれの組織を見ていてだ」
「介入していました」
「ゼンカイジャーとの戦いでは組織にいたが」
 そうであったがというのだ。
「何故時折それぞれの組織の幹部が蘇った」
「あの神がですか」
「そうしていたのだ、だが」
「だが?」
「あの神は決して邪悪はない」
 ドクターマンはこのことも話した。
「だからゼンカイジャーとの戦いでもだ」
「最後は去ったのですね」
「彼等を認めてな」
「気になっていたことは蘇ったのは邪悪な者はいないということだ」
 ナーガが言ってきた。
「それは何故かというと」
「諸君等と対峙してもだ」
「世の中に害を及ぼさない」
「そうした者達だからだ、だが」
 ドクターマンは話を続けた。
「違う者もいる」
「誰だそれは」
「宇宙の王アブデドだ」
 この名前を出すのだった。
「この者は違う」
「アブデド?聞いたことがないな」
「僕ちんもだよ」
 ショウがナーガに言ってきた。
「誰かな、それは」
「一体」
 ナーガはいぶかしみつつさらに言った。
「そいつは」
「あらゆる世界に災厄と破壊をもたらしてきた者だ」
「随分悪い奴の様だな」
「邪悪という言葉はそのまま当てはまる」
 ドクターマンは言い切った。
「この者にはな」
「若しかして」
 ナーガはドクターマンに言った。
「そいつが」
「死んだが」
「それでも」
「恐ろしい者だ」
 ドクターマンはナーガににこりともせずに答えた。
「死んだがな」
「蘇ることもある」
「充分にだ」
 その可能性は否定出来ないというのだ。
「私もな」
「そうした者か」
「若しだ」
「そいつが俺達の前に出て来たなら」
「注意することだ、神とは違う」 
 アブデドはというのだ。
「悪意に満ちた者だ」
「そうした奴が一番厄介だ」
 鳳はドクターマンの話を聞いて忌々し気に言い捨てた。
「ただいたぶり滅ぼすことが目的だからな」
「私は人間は否定した」
 ドクターマンは自分のことも話した。
「しかしだ」
「あんたはそれでもだったな」
「悪意を以てあらゆる世界を破壊することはしなかった」
「機械に賭けたな」
「そうだった、しかしバスコという者も違い」
「そのアブデドって奴もか」
「違う、だからだ」
 そうした輩だからだというのだ。
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