第十六話 発見その七
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「我々は全ての能力を用いて」
「ドクターマンを探すんだな」
「目だけでなく」
「鼻もだな」
「はい、そして」
それにとだ、バランスはさらに言った。
「耳も」
「耳?」
「そうです、ドクターマンの声をです」
これをというのだ。
「探すのです」
「そういえば」
ラッキーも言われてはっとなった、そうしてそのうえでバランスに対してその顔のまま言うのだった。
「ドクターマンは声も」
「特徴がありますね」
「残っている映像だとな」
「年老いた人間の男性の声だ」
チャンプが言ってきた。
「まさにな」
「そうだよな」
「その中でもな」
「特徴があるか」
「わかる」
チャンプはラッキーに話した。
「そうしたことも」
「チャンプの耳だとか」
「そうだ、そしてその声が聞こえれば」
そうであればというのだ。
「わかる」
「そうなんだな」
「だからな」
「その声もだな」
「探す」
そうするとだ、ラッキーに話した。
「これよりな」
「耳か」
スティンガーはそれを話に出したバランスを見つつ言った。
「そういえばこれまでな」
「耳まではな」
「考えていなかった」
「そうだったよな」
「外見にな」
それにというのだ。
「ガル達がわかる匂いにだ」
「あとは反応だよな」
「探索する装置からのな」
「そうだったな」
「しかしだ」
ラッキーにそれでもと話した。
「言われてみればだ」
「ドクターマンの声も探すことだな」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そのこともな」
「そうして探すことか」
「五感に機械」
「その全部をな」
「使うことだ」
「そうだな、そのことがわかるなんてな」
ラッキーは笑顔で言った。
「俺達ってラッキーだな」
「ラッキーかな」
「ああ、ラッキーだよ」
佐久間に笑顔のまま話した。
「ドクターマンを探す中でわかったんだからな」
「探す為に仕えるからかな」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「本当にな」
「そうなんだな」
「だからな」
それでとだ、ラッキーはさらに話した。
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