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第三十七話 宴会と下調べ
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法と水中活動に長けた種族ですね」とは渚

「ノームは耐久力と採掘に長けた種族ですよ」とは正宗。

「インプは暗中飛行と暗視に長けた種族だよ」とは久遠。

「ケットシーはテイミングと敏捷に長けた種族ね」とは瑞希。

「スプリガンはトレジャーハントと幻惑に長けた種族な」とは燕。

「プーカは演奏と歌唱に長けた種族です」とは奏。

「レプラコーンは武器生産と細工に長けた種族だぜ」とは蓮。

九人の言うそれぞれの種族の特徴を聞いた桜火は数瞬悩んだがすぐに答えが出た。

「ん〜、選ぶならウンディーネかインプだな」

その言葉で場の雰囲気が二つに分かれた。明らかに喜ぶ二人と落ち込む七人。結構酒がまわっているようで全員のテンションがおかしい。

「どうして、その二種族に絞ったの?」

「えっと・・・まず、ケットシーとスプリガン、プーカは柄じゃないってのと、ノームとレプラコーンは特徴的におれに余り合わない。んで、サラマンダーとシルフはプレイヤースキルでどうにかなりそうだからね。だったら、水中活動ができるウンディーネか暗視がデフォでついてるインプかってことになった」

「「それで、どっち(どちら)にするの(ですか)!?」」

桜火に詰め寄る久遠と渚。二人ともおもいっきり美人なため、非リア充な男が今のこの光景を見たら桜火を呪い殺そうとするだろう(できるかできないかは別にして)。詰め寄らながらも桜火は頭を回転させどちらの種族が得かを選んだ末出た答えは

「・・・えっと、インプにします」

というものだった。しかもなぜか敬語で。それに喜んだのは久遠。落ち込んだのは渚。最終的な勝者は久遠となった。

「(いや、その前にいつから勝負になった?)」

なんにせよ、この状況をどう納めるか悩む桜火だった。

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