フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第三十七話 宴会と下調べ
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慮した。
「いや、さすがにそれはいいよ。とりあえずいろいろ買ってくるわ。パソコンねぇと何もできないし、こんなことがあるとは考えなかったがナーヴギアは持ってきてるしな」
「ナーヴギアでやるの?」
「ああ、見たところできるみたいだし、そうお金もかけられねぇからな。問題は歩きや自転車だとパソコンは持ち運び辛いってことだよな」
「それなら、私が車を出しましょう」
今度は正宗の申し出に桜火は驚いた。
「いいのか?」
「かまいませんよ。それに結構な大荷物になると思いますよ?」
「まぁ、確かにな・・・でも飲酒運転はだめなんじゃなかったっけ?」
「まだ酔うほど飲んでません」
「・・・・・・つか、おれとあんたってそこまでしてもらうほどの関係だったっけ?さっき何度か話した程度だった気がしたけど?」
「ええ、一度話せば友達、二度話せば親友、三度話せばなんちゃらと言うではありませんか」
爽やかな笑顔で言う正宗だったが、迅から突っ込みが入った。
「気をつけろよ。こいつ、こう見えて得結構腹黒いぞ」
「ひどいことを言いますね、迅。わたしはただこれをきに手合わせを願えたらな、と思っていただけですよ?」
「いや・・・んな恩着せられなくても、示現にその人ありと言われるあんたからの申し出なら喜んで受けるんだが・・・」
「そうですか!では、今はさっさとあなたの用事を済ませるとしましょう!」
意気揚々と立ち上がる正宗にほかのみんなは呆れていた。正宗に続くように出かける桜火に焔が聞いた。
「桜火、お金あるの?」
「ああ、いつぞやの宝くじのお金が」
「なら、心配いらないわね」
それから一時間後、パソコンとアルヴヘイム・オンラインのソフトなどを買ってきた桜火と正宗。なぜそれだけの買い物で一時間もかかったのかというと―――
「パソコン選ぶのに苦労した」
とは桜火の言葉であった。
◆
「そんで、どの種族にするんだ?」
パソコンの初期設定までを完了させた終えた後、桜火は休憩がてら焔たちの宴会(?)に混ざっていた。酒を片手(現在十六歳なため違法であるが止めるものは誰もいない)につまみをちびちびと食べているとき、迅が聞いてきたのはアルヴヘイム・オンラインのことであった。
「どんな種族があるんだっけ?」
「サラマンダー、シルフ、ウンディーネ、ノーム、インプ、ケットシー、スプリガン、プーカ、レプラコーンの九種類よ」
「九種類、か。それぞれどんな特徴があるんだ?」
桜火の問いにそれぞれが答える。
「サラマンダーは武器の扱いと攻撃に長けた種族よ」とは焔。
「シルフは飛行速度と聴力に長けた種族だな」とは迅。
「ウンディーネは回復魔
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