フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第三十七話 宴会と下調べ
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んなことお構いなしに桜火は再びキーボードに指を走らせる。今度はハッキングではなくアルヴヘイム・オンラインについて調べていく。いくつかの情報サイトを見ていく中で奇妙なものを見つけた。
「これは・・・改善要求の署名集め?日付は・・・去年の秋頃、か・・・どうも引っかかるな・・・」
背もたれに寄りかかりながら天井を見つめる桜火はああ間に引っ掛かるものを感じてはいるのだが、それが何かまではしっかりとわかっていない。ハァ、と溜息を吐くとパソコンに視線を戻したところで再び須郷伸之の言葉が頭に響いた。
―――三百人を生かすも殺すも僕しだいってことさ―――
「生かすも殺すも、か・・・・・・まてよ・・・須郷伸之が主任をしている部門がSAOサーバーを管理している。それは間違いない。レクト・プログレスはレクトの子会社。その子会社からVRMMORPGが発売され、改善要求があげられるほどのゲーム・・・」
そう呟くのと同時に桜火は愛用のスマホに手を伸ばし、ある人物へと電話をかけた。
『はい、もしもし』
「親父か?おれだ、桜火だ」
『よぉ、桜火!今どこにいるんだ?』
「姉さんのところ」
『焔のところか。なら暇見つけてこっちにも顔出せよ、焔と一緒にな』
「顔出したら出したで砂糖を吐きたくなるんだが・・・」
『さぁな、それはおれの知ったことではない。んで、突然どうしたんだ?声を聴きたくなったってわけでもないんだろ?』
「ああ、もちろん。いくつか聞きたいことがあるんだ」
◆
「姉さん、ちょっといいか?」
そう言いながらリビングに顔を出すと、そこには見知らぬ顔ぶれが八つ並んでいた。
「ん?どうしたの、桜火?」
「・・・えっと、とりあえず、自己紹介が先か?」
それから、桜火をはじめとした自己紹介が行われた。
「月影 桜火です。姉がご無沙汰しています」
「ンじゃ、俺からだな。霧雨 迅だ。よろしくな」
「島津 正宗です。よろしく」
「十六夜 久遠よ。こちらも焔にはお世話になってるよ」
「水鏡 渚です。焔とは仲良くさせていただいています」
「私は小鳥遊 奏ね。よろしくお願いします」
「御剣 燕だ。よろしくな」
「俺は不知火 蓮だ。よろしくたのむぜ」
「最後は私ね。天壌 瑞希よ。焔とは恋人ね」
因みに焔はここにはいない。なくなったおつまみを作りに台所で腕を振るっているところでる。
「それにしても、かの月影 桜火と会うとは考えませんでした」
「あれ、この子有名人?」
正宗の言葉に反応したのは久遠だった。その久遠の問いに答えたのは正宗ではなく酒の入ったコップを口に運んでいた迅だった。
「少なくとも
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