第十六話 発見その一
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第十六話 発見
風切はジュウオウジャーの仲間達と共に那覇市の街を巡りドクターマンを探していた、その中でだった。
風切は何かを感じた顔になってだ、仲間達に話した。
「近い?」
「ああ、何かな」
レオもそうした顔になって応えた。
「機械の匂いがするよな」
「ここ近くに工場とかないのに」
アムも言ってきた。
「それでもね」
「うん、何かね」
タスクも言った。
「機械の匂いがするね」
「それも人間の匂いと混じった」
セラはこの要素も加えて話した。
「そうした匂いがするな」
「そんな匂いは他にないよな」
風切は仲間達の話を聞いて言った。
「やっぱり」
「ドクターマンだね」
タスクは確信を以て言った。
「機械の匂いに」
「そこに人間の匂いもってなると」
「もうね」
それこそというのだ。
「他の誰でもないよ」
「そうだよな」
「しかし。独特の匂いだな」
レオはどうにもという顔で言った。
「同時にな」
「機械と人間の匂いがするとか」
「ああ、普通はな」
レオはさらに話した。
「人間ならな」
「人間だけでか」
「機械ならな」
その身体ならというのだ。
「機械の匂いだけなんだよ」
「普通はそうなんだな」
「けれどね」
アムも話した。
「人間の身体と機械の身体が一緒にあるとね」
「それでか」
「二つの匂いが一緒にして」
そうしてというのだ。
「混ざり合ってね」
「独特の匂いになるんだな」
「その匂いがするわ」
セラは周りを見回して話した。
「間違いなく近くにね」
「じゃあこの近くにか」
「ドクターマンがいるわ」
「そうなんだな」
「ドクターマンか」
門藤も言ってきた。
「いよいよ会うんだな」
「そうだよな、けれど」
風切は門藤にそれでもと話した。
「ここも人が多いな」
「だからか」
「ああ、この中から探すとしたら」
ドクターマン、彼をというのだ。
「かなりな」
「難しいな」
「そうだな、相手も動くしな」
そうするからだというのだ。
「尚更な」
「難しいか」
「敵が来るかも知れないしな」
この可能性にもだ、風切は想定して話した。
「ここは慎重にな」
「探すか」
「そうしよう」
こう話してだった。
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