第一章
[2]次話
子供の頃太っていた美女
ボン、キュッ、ボン、まさにそれであった。
同窓会に来た早見静香のスタイルは驚くべきものだった、黒髪をロングにし楚々とした整った顔立ちに一六五の背でそれは地味な茶色のフレアスカートと黒いセーターでも目立った。
それでだ、かつてクラスメイトでやんちゃであった酒井清彦髪の毛を金髪にし明るい顔立ちで大きな口と四角い顔を持つ一七〇位の背の彼は言った。
「同姓同名の別人さんかよ」
「違うわよ」
本人が笑って否定した。
「運転免許見せるけれど」
「おい、大型二輪とか持ってるな」
「いや、見るのそこ?」
「そっちも凄いだろ」
こう静香に返した。
「それ持ってたらかなり違うぞ」
「フォークリフトも重機も使えるわよ」
「ってお前何でそんなの持ってるんだよ」
「いや、大学は言って免許取ったけれど」
自動車のというのだ。
「運転が楽しくて色々取ってみたいって思って」
「それでか」
「習得したのよ」
「これは一生飯食えるな」
「自動車関係でね」
「ああ、それで話を戻すな」
静香のコップにビールを入れつつ言った。
「別人さんじゃないってわかったよ」
「本籍地でね」
「ここだからな」
自分達が生まれ育ち今同窓会を開いている居酒屋のある、というのだ。
「だからな」
「信じてくれるわね」
「ああ、しかし何でだよ」
酒井は自分のビールを飲みつつ向かい側の席に座っている静香に問うた。
「そこまで変わったんだ」
「そうよね、昔の静香ちゃんってね」
「物凄く太っててね」
「背は高いけれどそれで達磨とか呼ばれて」
「本人気にしてなかったけれど」
「実は高校に入って」
静香はそれからだと話した。
「八条学園のね」
「ああ、あそこね」
「そういえば静香ちゃんあそこに行ったわね」
「そうだったわね」
「あそこトライアスロン部あるから」
あまりにもハードで知られるこのスポーツのというのだ。
「それでね」
「そこでなの」
「トライアスロンしたら」
「もう一気に身体が引き締まって」
そうなってというのだ。
「この通りね」
「痩せてなのね」
「そうなったのよ」
「じゃああれか」
酒井はここまで聞いて言った、周りの言葉の後で。
「トライアスロンって身体全体物凄く使うよな」
「泳いで自転車で走ってでね」
「それだとな」
そこまで運動を擦ればというのだ。
「筋肉だよな」
「わかる?」
「ああ、筋肉質だよな」
「そうなったの」
静香もその通りだと答えた。
「打から体重はね」
「筋肉は重いからな」
「あるしね」
その筋肉がというのだ。
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