第一章
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毛が伸びるのに注意
家の中でふわりを見てだ、彼女の家族である国崎家の息子の洋介は父の文太に対してこんなことを言った。
「毛伸びてきたな」
「ああ、そろそろ行くか」
「生きものの美容院にな」
「そうするぞ」
「もうそんな時になったんだ」
「その時身体も洗ってもらうからな」
文太はこのことも話した。
「隅から隅までな」
「それで毛も短くするんだな」
「定期的に切らないとな」
毛をというのだ。
「犬もな」
「毛が伸び過ぎるか」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「そろそろな」
「行くんだな」
「ああ、そしてな」
「奇麗にしてか」
「ふわりも楽にしてやろうな」
「毛が伸び過ぎたらな」
洋介は今はケージの中で丸くなって気持ちよさそうに寝ているふわりを見つつ文太に対して言った。
「犬も困るよな」
「たまに犬や猫で話があるだろ」
「毛が伸び過ぎてか」
「ゴミとかが付いてな」
その伸び過ぎ竹にというのだ。
「汚いし動きの邪魔になってな」
「外見もバケモノみたいになるよな」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「ふわりもな」
「定期的にか」
「美容院に連れて行ってな」
生きもののそれにというのだ。
「そうしてだよ」
「奇麗にするんだな」
「そうだよ、今度行くぞ」
こう息子に行って実際にだった。
美容院に行った、だが。
「クゥン・・・・・・」
「嫌がってるな」
「それはな」
「当然か」
「ああ」
父は一緒にふわりを連れて来た息子に言った。
「もうな」
「ふわり鋏怖がるからな」
「刃物は嫌いだろ」
「かなりな」
「身体洗われるのはいいんだよ」
ふわりはというのだ。
「別にな」
「そうだよな」
「奇麗好きだけれどな」
それでもというのだ。
「刃物はな」
「嫌うか」
「生きものの本能だな」
「危険だって感じるんだな」
「どんな子も苦手なものがあってな」
「ふわりは刃物か」
「火を見てもあまり怖がらないな」
「ああ」
洋介もそれはと返した。
「キッチンでな」
「そうだけれどな」
「刃物は苦手でか」
「美容院はな」
「あまり好きじゃないんだな」
「どうしてもな、けれどな」
文太は息子にそれでもと話した。
「ふわりは賢いからな」
「怖がっても悪いことされないってわかるな」
「だからな」
それでというのだ。
「別にな」
「暴れたり逃げたりしないな」
「じっと我慢してな」
そうしてというのだ。
「動かないからな」
「いいんだな」
「ああ、それじゃな」
「ふわりを預けてな」
「終わったらな」
その時にというのだ。
「迎えに行くぞ
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