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ポケットモンスター対RPG
第7話:人魚島の罠
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起こして逃がしてやった者こそが、俗に言う『星空の勇者』なのでは?」
「そんな筈は……だって、そいつはモンスターを―――」
「モンスターなら、ここにいるではないか?既に全滅しているがな」
「それに、ダークマーメイドは、美しい歌声で船乗りを魅了して岩礁へ引き寄せ、船を難破させてしまうと聴きます。やはり彼らが犯人ではないでしょうか」
その後……
貴族達の推測が正しい事を証明するかの様の漁船が行方不明になる事態はぱったりと消え、それに比例して漁獲量もみるみる回復していったのであった。
漁師達が現場で見たモンスターの死体をまだ見ていないと言う不安を残しつつ……
「でもぉ……」

「大丈夫。彼らはポケモンだから」
一方、討伐隊を避けて港町に戻っていたグートミューティヒは、今回の巨大魚討伐で大活躍したポケモンの治療に専念していた。
特に、巨大魚が吐く水流から身を挺して守ってくれたムウマは念入りに治療する。
「後は、漁船が帰って来ない事態が解消されて、この海がもう安全だと判って貰えるのを待つだけだ」
だが、グートミューティヒは小さなミスを犯していた。
巨大魚に漁師を提供して餌付けしていた紫色の人魚が、まだ1匹だけ生きていたのだ。
「この恨み……晴らさで置くべきかぁ……」
こうして、たった1匹の紫色の人魚の無謀な復讐旅が始まったのであった。

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