第34話
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ああ、ガキには一リジュも興味はねぇ。惚れちまっても無駄だから気をつけろよ?」
「あはは……(うーん、本気で言ってるみたいですね。)それはともかくよろしくお願いしますね。」
(ハア…………予想はできていたとはいえ、ヴァンに続いて頭の痛くなる者が増えることになるとは…………アーロンの守護天使もそうですが使霊の母親の方にも調子に乗らせすぎない事もそうですが、色々と弁えさせる事を注意するように後で言い含めておく必要がありそうですね…………)
「惚れるとかはよくわかりませんが実戦での連携は高めたいですね。アーロンさんはマルティーナさんやユエファさんと違ってムラ気が多そうなので精度を高めていただければ。」
アーロンの忠告に苦笑しながら答えを誤魔化したアニエスは返事をし、メイヴィスレインは疲れた表情で頭を抱えた後マルティーナとユエファを思い浮かべて真剣な表情で呟き、フェリは静かな表情でアーロンに意見した。
「…………ほお…………?一丁前に言うじゃねえか、チビ。」
フェリの意見を聞いたアーロンは意味ありげな笑みを浮かべてフェリを見つめた。
「チビじゃなくてフェリーダです。フェリでも構いませんが。」
「わかった、考えといてやるよ、チビ。」
「むっ…………」
「ったく…………」
「ふふっ………事務所もますます賑やかになりそうですね。」
アーロンのからかいにムッとなったフェリがアーロンを睨んでいる光景を見て呆れた表情で溜息を吐いたヴァンにアニエスは二人の様子を微笑ましそうに見つめながらヴァンに指摘した。
「まったくもって不本意だがな。…………はぁ、ハードボイルドに過ごしていた日々が懐かしいぜ。」
「……………………」
溜息を吐いた後呟いたヴァンの呟きを聞いたアニエスはヴァンを見つめながら今までの出来事――――――特に好物であるスイーツを口にした時のヴァンの過剰なまでの反応を思い返した。
「”元々そこまでじゃ”とか思ってねぇか…………?」
アニエスの様子を見たヴァンはあることを察してアニエスに問いかけ
「い、いえ、そんなことは…………」
(ハッ、アニエスが言いたい事を察しているということは自分でもそんな生活を送っていない事を自覚している証拠ではありませんか。)
ヴァンの問いかけにアニエスが苦笑しながら答えを誤魔化している中メイヴィスレインは嘲笑していた。
「そろそろ10時か…………ちょっと早いが事務所に戻るか。」
「おお、帰ったらモンマルトで早めのランチと洒落込もうぜ。あそこの西方料理はまぁ悪くねぇ。身内のバイト二人はともかく、グラマーな出戻り看板娘もイカスしよ。」
気を取り直してザイファを取り出して時間を確認した後口にしたヴァンの案に
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