第34話
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の提案に怒りを抱いた取立人はアーロンに殴りかかったがアーロンは余裕の動作で回避した後指一本で取立人の背中を突いて取立人の動きを封じ込めた。
「…………ッ…………かっ…………(い、息が…………!?)」
アーロンによって動きを封じ込められるとともに息がし辛くなった取立人は口をパクパクさせた。
「クク、モチロン荒っぽいのも嫌いじゃねぇが。”どっち”にする?」
「ッ…………!?わ、、わかった――――――それで手を打つ、打つからッ!!」
アーロンの問いかけに目を見開いた取立人はアーロンの提案を呑む答えを口にした。
「――――――オラ、とっとと払っちまいな。これで晴れて自由の身だぜ?」
アーロンが指を離すと取立人はその場で座り込み、アーロンは自分に近づいてきた自分の依頼者である中年に取立人にお金を払うように促した。
「え、ええっと…………さっきの証拠もあるし、どうせなら全額チャラにできないかな〜って…………」
「そいつは流石にムシが良すぎだろうが。俺様が間に入ってやってんだ――――――スジはきっちり通しておけよ、なあ?」
「ッ…………は、はいっ只今っ!」
そして中年に取立人への借金と利息を支払わさせると二人はその場から去り
「――――――とまあ、これにて一件落着だが、どうよ?」
二人が去るとアーロンは得意げな笑みを浮かべて背後へと視線を向けて声をかけた。
「…………ったく、ハラハラさせやがって。」
するとヴァンが溜息を吐きながらアニエスとフェリと共にアーロンに近づいた。
「でも、鮮やかな手並みかと。何だか上手くまとまりましたし。」
「はい、少し荒っぽかったですけど双方がぎりぎり納得していましたね。その、もしかして煌都でも似たような事をしてたんですか?」
フェリの意見に頷いたアニエスはアーロンの手際の良さが気になり、アーロンに確認した。
「まあな、ミラの貸し借りなんざ煌都も旧首都も変わるモンじゃねぇ。あっちはやり過ぎたら黒月に沈められるから弁えてるヤツは多いけどな、ククク。」
「うーん、なるほど。」
(どうコメントしていいのやら…………)
アーロンの説明を聞いたフェリが納得している中答えに困ったアニエスは苦笑を浮かべた。
「そんで所長サン。”採用試験”の結果はどうだい?」
「はあ…………仕方ねぇ。大マケにマケて合格にしてやる。だが忘れんな――――――調子に乗って下手打ったら即クビだからな?」
得意げな笑みを浮かべたアーロンに確認されたヴァンは大きな溜息を吐いて答えた後気を取り直してアーロンに忠告した。
「俺が下手を?クク、あり得ねぇっつーの。――――――つーわけで小娘どもも改めてよろしくしてやるよ。
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